~31歳から始まる覚醒~
「あ...あ.あぁぁぁ....」
マイニュへと変貌してしまった母を見てユージは精神が持たなかった。
「紹介しよう新たなる神器【マイニュ】だ!!」
高笑いをしながら医者はスパルトイサージェント達に叫んだ。
「ぐぁぁぁぐぃぃぃがあぁぁ」
スパルトイサージェント達は雄たけびを上げるかのように共鳴し始めた。
「どうだいユージ君?君のお母さんの新しい姿は?」
医者は崩れ落ちたユージに問いかけたが、ユージは涙を流しながら放心状態だったため答えることができなかった。
「ふっ、まぁいい。研究所を見られたからには君も殺す予定だったからな」
今までの表情とは一変真顔に戻った医者はユージをにらみつけた。
「せっかくだマイニュの力も見ておきたいし君のお母さんに君を殺してもらおうかなぁ?」
ふたたびにやけ顔を浮かべた医者はマイニュの元に歩み寄り小さな声で殺せと命じた。
マイニュはこちらを振り向きユージの元へ近づいてきた。
「母さん、辞めてよ」
か細い声で必死に抵抗したユージだったが無情にもマイニュは襲い掛かってきた。
マイニュは馬乗りになり何度も殴りかかってきた。
「うわぁぁぁぁ」と必死に叫んだユージだったが痛みがないなぜだ?と思っているときマイニュは
「ワタシガジカンヲカセグカラアンタハニゲナサイ」と小声で囁いた。
その瞬間マイニュは医者に飛び掛かった。
不意を突かれた医者はもろにみぞおちに一発いいのをもらってしまい咳き込んでいた。
「かあさん!」ユージは叫んだ。
マイニュはこちらを振り向き笑みを浮かべた。そして「アンタハヤレバデキルコヨ」といった刹那マイニュの首がはねられた。
医者がムチのようなものでマイニュの首をはねたのであった。
「糞が!!この、テシガワラ カイ様にはむかいやがってぇぇ。!!おい神器共あのゴミ屑を喰い散らかせ!!」
テシガワラの号令とともにスパルトイサージェント達はマイニュの体の元へ群がり始めた。
体だけになったマイニュも必死に抵抗をするが多勢に無勢どんどん体がぼろぼろになっていった。
逃げようとしていたユージだったが「ヤメロォォォォおおおお!!!!!」
ユージは出口の前で立ち止まり怒号を吐いた。
その時、スパルトイサージェント達はおびえ始めていた。
「なに?お前たち何をしている!俺の鋭利の一裂き|《イッカイⅢダメージ》の餌食になりたいのか!」
先ほどまでの余裕がなくなったテシガワラはあらあらしく命令をした。しかし、スパルトイサージェント達はおびえたまま動くことができなかった。
テシガワラはユージの方へ目をやると先ほどとは違う姿のユージがいた。
「貴様っ!なぜ、なぜ貴様みたいなやつが冥器を持っているんだぁぁあああ!!」
ひどく激高したテシガワラの視線の先のユージの手には赤いオーラが纏っていた。
「お前たち絶対に許さないぞ...」ユージは小さな声でそうつぶやいた。