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うそ…

岬が落ちるわけがない


最後の学調も良かったって言っていたし、何よりあいつは生徒会活動とか、部活動とかで内申書に書くことがいっぱいあった


ほんの少し本番の調子が悪かったとしても落ちるわけがない


わざとじゃないかな…と私は思った


岬が安藤雅あんどうみやびのことが好きなんじゃないかっていうのには薄々気づいていた

噂もあったし


岬が併願で受けた私立は安藤雅が単願で受けた学校だった

岬、同じ高校に行くためにわざと…


まさか


もしそうだとしたら私は岬を軽蔑する

そんな理由で、わざとS高を落ちたとしたら


私は岬と一緒にいたくてどれだけ後半追いこんだか


毎朝四時に起きて勉強した

寒さや眠さと戦って


う…

うっ


この時、私がうつむいて泣きながらS高の敷地を歩いていたので同じ中学の子は私が落ちたと思って声をかけられなかったらしい




S高に入ってからの私は苦しかった


もともとS高に入れる頭なんかない

気力で滑り込んだのだ


一年の一学期から落ちこぼれた


部活はテニス

どこかの試合会場で岬に会えるかと思って


そしたら岬は高校ではテニスやらなかった

やつはマンドリン部にはいったんだよ


…堪忍してよって感じ


まあ、勉強にはついていけなかったけど友達はできた

一人は秀才、一人は同じ落ちこぼれ


私はS高で勉強ができる奴にはいろんなタイプかあることを知った


ほんとにガツガツ勉強して点数取るやつ、ただ授業聞いてるだけで覚えちゃうやつ

勉強第一のやつ、遊びも成績も同じくらい大切なやつ


私の友達は勉強しなくても点数取れちゃうタイプだった

ガツガツ勉強する子たちから見ると超ムカつく存在だったみたい


充分理数コースに入れただろうに希望しなかったんだって


女子ではなく、男子がこの娘の成績に嫉妬した

けっこう陰口を言ってるのを聞いた

成績では勝てないから人格否定

怖い怖い


落ちこぼれの方の友達は私の失恋話を聞いて「いいじゃん、お陰でS高入れたんだから」「この街にいる限り、あらS高出てるの、頭いいのね〜って一生言われるよ」って言った


…確かにそういう面はあるかな、って思った


頭のいい娘の方は鼻で笑っていたけど

そういうところが嫌われる、あんたは


実力の無い人間にはそういうの大切だったりするんだよ


それにしても岬のいないS高での三年間は辛かったな


岬がいないんじゃこの高校に通う意味がないって思った気持がなかなか立て直せなくて





高校生の時は、一度だけしか岬と会えなかったし





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