第2話 天馬の幼馴染
『天馬』またはペガサス。
ユニコーンと並ぶ有名な馬の幻獣。
この世界では伝説ではなく、また多く存在するわけでもない。
どこか遠い、楽園のようなところに生息しているらしい希少種、一言でいえば珍しい。
そして風馬は天馬の下位種で、まれに天馬が生まれてくる。
100年に一度くらい、で強さは大雑把に風馬の10倍。
そしてこの村ではその天馬が長になる。
もちろん最初は長になるための教育をされ、現長が引退したら長の座を受け継ぐ。
ゆえに、目の前にいるこいつはこの村の次期長だ。
あと、俺とオルディアの幼馴染だ。
☆☆☆
「おー、ラテスじゃねーか。元気してたか?」
「騒がしいと思ってきてみれば、貴様が原因か。」
「いや俺じゃねーし。」
「そうなのか?」
そうラテスが周りにいる馬に聞くと、馬達はそれを否定した。
「はぁ~、貴様は相変わらずだなアレオス。いい加減その馬鹿を直せ。」
「誰が馬鹿だ誰が。」
「目の前にいるお前の事だ。それにさえ気付かぬとは、馬鹿ではなく大馬鹿か。」
「んだとこら!!」
「やめなさい!!それ以上喧嘩するなら力ずくで止ますよ!!」
俺とラテスがいつもどおりの言い合いをしていると、それを見ていたオルディアが横から怒鳴ってきた。
「いや、でもよオル「わかった止めよう。」おい。」
「アレ、返事は?」
「・・・わかりました。」
オルディアに一言言おうとしたがラテスが了承しやがった。
俺もオルディアににらまれて止めた。
「ごめんなさいラテス、みんなも騒がせて申し訳ありません。」
オルディアが周りに謝罪すると皆は了承したのかその場を後にして去った。
「それでラテス、ここに残ったのはなんか用があるからなのか?」
「いや何、騒がしいからきたのだ。」
「そうか、んじゃさよな「だが」ん?」
「オルディアおまえには用がある。」
「何ですかラテス?」
オルディアが聞き返すとラテスは、
「今度の婚約の儀の前について話がある。」
そんなことを言った。
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