第1話 誕生から3年
目を開けた後に一番最初に見たやつは、俺の親で俺は生まれたばかりだったらしい。
とはいっても俺は混乱していて取り乱していた。
「『アレオス』お前の名前だよ、アレオス。」
と、目の前の馬(俺の親)の声を聞き、俺の名前だと聞いたときようやく落ち着きを取り戻した。
その後、自分の名前を呼んだ人(馬)が自分の親だとわかったり、立とうとしてうまく立てなかったり。
外がどうなっているか(最初にいたのはなんかの小屋だった)確認したり。
確認したら人に飼われる馬じゃなくて野生の馬だったり。
いろいろしていくうちに現実を見るようになった。
そう、俺は馬に生まれ変わったのだと。
☆☆☆
「いきなり大声を出してどうしたんですか?」
横から声がしてそっちを向くと、一匹の魔馬がいた。
見た目は白色、頭から背中にかけてオレンジ色の綺麗な毛に覆われ、目は翠色の綺麗な馬、というか俺の幼馴染『オルディア』(女)だった。
幼馴染と言っても転生前の幼馴染と言うわけではなく(そもそもいなかったが)転生後の馬の幼馴染だ。
俺がいきなり大声を出して驚いたようだ周りを見るとほかの馬達も怪訝そうにこちらを見ている。
どうやら回りを驚かせてしまったようだ。
俺達が住んでいるところは草原に大きな囲いがあり馬の町と呼べるほどの大きさ、その中に大小様々な形の小屋がありそこに2~3親等の家族で住んでいる。
今俺がいるところは
一応行っておくとさっきの(倒れて目を開けたら馬って、そりゃねーよ!!)は周りの馬には
「ヒッヒヒン、ヒヒヒヒヒーーーン!!」
としか聞こえていない、つまり声は声でもただの叫び声にしか聞こえないから内容はわからない。
っえ、なに?・・・それは馬の声を聞いた人の聞こえ方であって馬同士なら馬の声は理解できる
だって?
ふっふっふっ、そういう風にしか聞こえないようにすることが出来るのさ。
そう、そういう風にしか聞こえないようにする
魔法が存在するのさ!!!
そう、子供の誰もが夢見て成長してそんなものは無いと現実を見つつも内心おちこむ魔法がこの世界には存在するのさ!!
「ねえ、ちょっと。」
馬になったと落ち込んでいた俺も魔法の存在を知ったときは大喜びだったよ。
「聞こえてるんでしょう?」
しかも、この世界はもといた俺の世界じゃなく異世界。
「無視しないで下さい。」
さらに言えば俺が転生した馬は魔獣に属し、他にもいる馬の魔獣の中でも上位に入る風を操れる風馬と呼ばれているかっこいい馬だった。
「アレ!!!」
「うおっ、びっくりした。何だどうしたんだよオルディア。」
「びっくりしたも、どうしたんだよもこっちの台詞です。いきなり大声を出したと思ったら黙りこくって。」
「いやーすまんすまん、ちょっと考え事してた。」
「ハァ~。アナタのそういう所はまったく変わりませんね。始めてあったときから」ウンヌンカンヌン
「(あ~あ、また長い話を聞かされるのか)」。
自業自得なのは分かっているが長い話が苦手なので辟易していると、
「何の騒ぎだ。」
重く、静かなそれでいてどこか冷たさを感じる声がした。
声がしたほうへ顔を向けると
「『ラテスタ』。」
「アレオス、貴様か。」
翼の生えた白馬がいた。
書いてて思った、急展開すぎかな?