0.八宝玉伝
アスファン暦1278年、魔界より現れた強暴なモンスターや魔族の軍勢により、ヴァルフィールという世界は闇に閉ざされようとしていた。
そのモンスター、魔族を動かしているのは、魔界の王(大魔王)であるオリオン。
大魔王オリオンは、人間界を支配しようとしているが、オリオン自身があまりにも強大な力を持っている為、人間界に通じる道が小さすぎるので、まだ人間界にいくことは出来ない。
だが、このままモンスターや魔族に人間界を支配され続ければ、魔界の力が強くなり、いずれ魔界と人間界を繋ぐ道が大きくなり、人間界に大魔王オリオンが降臨することになる。
さらに、大魔王オリオンは自分が人間界に行けないので、人間界に自分と同じくらいの力を持つ新しい魔王を召喚しようとしていた。
人間たちは、それを防ぐため何人もの勇気ある戦士たちがモンスターや魔族と戦った。
しかし、モンスターや魔族達はあまりにも強く、数が多いため敵わなかった。
そんな中でも、人間界では古くからの言い伝えがあった。
世界が闇に包まれる時、神々に導かれし、それぞれ八つの宝石を持つ救世主達が現れるだろう。
紅のルビー
蒼のサファイア
翠のエメラルド
黄のトパーズ
紫のアメジスト
銀のパール
黒のダイヤモンド
白のオパール
その者達、八宝玉なり。
人々は、その言い伝えを八宝玉伝と言い、実現するのを願っていた。
だが、その言い伝えが本当かどうか知るものはいなく、知る術もなかった。
この、絶望に満ちた世界を救うものは現れるのだろうか?
そして、人々は日々、大魔王オリオンの軍勢から受ける侵略に苦しんでいた。