窓際の林檎
中学三年生の沙羅は、友達と毎日他愛のない会話をして、日曜日には彼氏と近所のショッピングモールでアイスを食べて遊ぶというような平凡な、しかし幸せな日々を送っている。そんなある日、ふと部屋の掃除をはじめると5年前に「友達」にもらった誕生日プレゼントが引き出しの奥から出てくる。それは、林檎の飾りのついたヘアピン。そのたった一つの小さな「贈り物」が、沙羅の何気ない日常をかけがえのないものにしていく。
プロローグ
2014/05/19 22:36
こんな単純な日常でも、案外楽しいんだ。
2014/05/19 22:57