表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
街宣車ラプソディー  作者: 火村虎太郎
東京爆撃隊
9/24

昼のR15

渋谷


東京ジャックナイフ総長 山本あきな 25歳 通称 渋谷の極悪姫


「ウォン!!」


ド派手な単車に乗って現れる

B系のヤンキー。ダボっとした服装に金髪のかわいい女の子

すでに、一次団体のナンバー2だが、まだ、若手と共に喧嘩に明け暮れる


「行くか・・吉竹狩り。」メンバー

「ああ・・私も、早く東京制覇して、不良を引退したいんだよ・・

 やることが、いっぱいあるんだ・・・」山本


派閥のトップで、さらに、一次団体のナンバー2

やることは、多々ある・・・事業・・戦後処理・・

昔あった、爆撃戦争、六本木戦争の生き残り。



「田中・・・大丈夫か・・・」メンバーが、気に掛ける・・


元、八代目池袋西口愚連隊ブラッククローバー総長田中 26歳

山本に、潰されて、渋谷系に合流。山本の元彼 通称西口の悪魔


だが、今は、ただ、ヨダレを垂れ流す、シャブ中末期・・・

誰が、見てもわかる・・もって、あと、半年・・・・


「あっ・・・行く・・・山本に・・・・天下を・・」田中

(田中・・・高校の頃、あれだけ、輝いてたのに・・・)

山本は、田中の、一つ後輩。同じ高校だった


覚せい剤で、一度落ちると早い。誰がなんと言おうと止められない。

もう、自身の意識が、あるのかさせ、定かじゃない・・・

連戦連勝の男が、一度の負けで、離れて行く人望、兵隊。

この男も、東京制覇を、狙えるほどの逸材だった。

それを、粉砕した、山本。

だが、田中に恨みは無い。何より、愛していた山本を


(もう、五年か・・別れて・・・・

 ごめん竜一君・・人生で、一回だけ、浮気した・・・

 もう、絶対しないから。もう、絶対に。)山本


山本には、今彼氏が居る。 竜一 18歳 真面目な好青年


昨日抱かれた、この田中・・元彼に・・・

あっては、ならない事・・・

いい訳にならないかも知れないが・・・死んで行く覚悟が見えたから・・

久しぶりに、まともな意識があった田中

たまにしか、もう、まともな、意識、考えは戻らない・・廃人


(こ・・この・・まだ・・意識の・・あるうちに・・)田中


「行くぞ!天下無敵の東京ジャックナイフだ!」山本

「おおおおおお」


ジャックナイフ、総勢50名が、六本木ディープインパクトに挑む


決闘場所で武器を持ち、待ち構える吉竹率いるディープインパクト総勢100名


「きたっ!女帝自ら・・」

(うおっ・・・山本さん・・・

 憧れじゃない・・・今日、俺が越えるんだ・・由里亜さんっ・・)吉竹


まだ、わずかに、ユリアの香りが、漂った様な・・・



「ウォン!ドテっ!!!」


「ぶははははは・・・なんだありゃ・・・コケやがった・・」


荒れた空き地のせいで、単車を倒してしまう山本


「痛てて・・・へへ~。」山本苦笑い、すこし恥かしい。


(ふっ・・なんか、緊張が、切れちまったな・・・・

 今、わかったよ・・・敵わない。叶わない。まだ、早い・・俺は)吉竹


「なにやってんだよっ・・ふふ・・おねえさま」

(やばい・・・こんなに、かわいいんだ・・山本さんって・・)吉竹


山本に近づいて行く。いや・・引き込まれていく?


「あっ・・」


不意に、山本からキスされる、吉竹

もう、何が、なんやら・・・

吉竹の耳元で、ささやく山本

「ウチの大将は、生きている・・・」山本


(んっぐうう!!・・マジか?・・・アウトローのカリスマが!?)吉竹



「ドン!!!!」



「・・・・・・・東京ジャックナイフだ。このやろう」山本



何が起こったのか・・・

誰も動けないディープインパクト

ニヤニヤ笑うジャックナイフメンバー

勝たなきゃ意味がない。がむしゃらに戦いたい

だが、そこには、頭を、拳銃で、吹っ飛ばされた吉竹が居る。


山本は、もう、帰り支度

単車を起こす


一人、ゆっくり動き出す・・・

山本の拳銃を拾いあげ、残りの弾丸を吉竹にぶち込む田中


(最後の一発・・・)田中


「・・・山本・・・行けや・・天下へ・・・

 お兄さん・・あとは、お願いします・・・」田中


見向きもしない山本


「ああ・・」不安で、見に来ていた引退したベテラン


「ドン!!!」


田中、自らの頭を、ぶち抜く。


(愛してたよ・・・・)山本


何もなかったかの様に、消えて行く、ジャックナイフ

武蔵野野辺に散る二人の強者


わずか、二人の死で、決着。

これが、最善。山本に天下を取らすため

渋谷系が、愚連隊系で、トップに立つため。


次の日、ディープインパクトは、渋谷を訪れ、渋谷の傘下に。

東京ジャックナイフは総勢150人の規模に

さらに、勝ち馬に乗るために、傘下に入ってくる小チーム、増えていく人数。

残るは、東京爆撃隊。名門中の名門の不良チーム

数は、揃った。渋谷が、加速する。


勝ったほうが、東京制覇。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ