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建国記念日

六本木


下手な小細工なしで、真っ直ぐここを選んだ夜華恋

そして今日のユリアの演説が若者を奮い立たす。


「立ち上がれ~

 それはお国の為とか、大きな事を言ってるんじゃないっ

 小さなことでいい。

 たった一つの事でもいい。

 自分の夢に向かうだけだ。

 なぜ、目を背ける?。なぜ目の前の壁に立ち向かわない?。

 そこにあるチャンス。その苦境に立ったときの、熱き鼓動。流れ出る汗。

 たとえ負けたっていいじゃないか。

 死んでも花は咲く。男なら戦え。私は女でも戦う。

 ただ全力で立ち向かうこと、それが大和魂だ。」ユリア


「うおおユリアー」

「ああ。言い事言った。今のくだらない若者達に」

「大和魂か・・・今の時代には新鮮に聞こえるな・・」

「自分の夢に全力で、取り組むことが、この時代の大和魂か・・」



「武士道とは死ぬこととみつけたり・・・・か。吉竹よ・・」青鬼



「変な目で見たっていい。

 石を投げてもらっても、結構。

 私は右翼だっ。

 ただ、熱き信念を持って生きてる。

 今・・・そして、これからも。

 本当に、島返せなんて、思ってないっ。

 この国の事、そしてこれから現れるであろう愛する人の為・・

 ただがむしゃらに生きたいだけなんだっ

 このすばらしい日本で生まれたのだから。

 誇れる日本。愛の溢れる日本に。」ユリア


「愛の国、日本か・・・」

「がむしゃらに・・・」

「俺にも、自分の熱き鼓動が、聞こえるのか?」



「身はたとえ

 武蔵野野辺に朽ちぬとも

 留め置かまし・・・大和魂!!!!!!」ユリア



「うおおおおおおお」

「この国の事を思い、散って行った、志士・・吉田松陰か・・」

「まだ聞こえてる・・あの時の志士の熱き鼓動が、今俺に・・」


「突き抜けてやる・・・この混沌を・・」

「俺達が、トップに・・・この東京の・・」

「六本木も、落とされた・・・あと東京は、うちと、渋谷だけ・・」

「勝ったほうが、東京制覇だ」

「ああ。俺も、もっと、ギラギラしてえんだよ・・」

「極悪の華、狂い咲かせてやる。」


浅草系が動き出す。


空白の時代と言われている今の若者

あまりに熱すぎた前の時代達に埋もれている。

過去起こったアウトローの若者の熱き抗争、咆哮

東京大戦争、池袋戦争、爆撃戦争、六本木戦争


そして新六本木戦争が、火蓋を切った。

吉竹の死。奮い立たしたユリアの言葉。

大和魂。武士道。


「いい事言いやがるな・・・聖帝の女帝候補は・・」

「ああ・・愛する男を、失って、へこむかと、思ったが・・」

「こっちも一緒だ・・・田中を、失った・・」

「行くぞ!浅草取りに・・・」

「おおっ!」

「うちの大将に天下取らせてやるんだ・・」


渋谷系が、躍動する。 


お互い、久々に、この東京制覇に、リーチをかける。

10年の空白・・・




そのころ・・・



「我、奇襲に、成功せりーーーー!」渡辺

「トラ。トラ。トラ~~~。」狂犬


やりやがった・・・こいつら・・・



首相官邸


高杉さん、もう首相に怒られてる・・・


「アンタのとこの若い衆のせいで、アメリカから、

 抗議の電話かかってるんだぞ!」首相

「すいません・・・本当、あの、ばかっ

 何が、第三次世界大戦だ・・」高杉


「ぶははははは、その心意気、武士なりっ!」同席してる大先生


「大先生も悪いですよ・・・褒めるから・・」首相



ユリア、渡辺、ともにすごいボーナスポイントをゲット。

ユリアは、この演説での評価も上がりナンバー20まで昇進

渡辺は一ヶ月の停職処分。



もうハワイで、バカンスしてる渡辺に連絡が入る


「一ヶ月?・・・別に、いいよ」渡辺 グラサンに、アロハシャツ

「すね。次のビック4には、間に合うし」狂犬、


「こっの!バカタレ共が~~だいだい、おま・・」電話の高杉


「ピッ」


(うわーーー切った~。ひでえ・・)狂犬


「さて、嫌味でやっすいチョコでも、買って帰ってやるか・・」渡辺

「もうたけのこの里でいんじゃないっすか?」狂犬

「だな・・帰ってコンビニで買うかハワイのおみやげ」渡辺

「ははは。オニうける~」狂犬


マジで、破門になるな、大先生居ないと・・・



渋谷


「大将は?」

「デートっすよ」

「久しぶりに春が来たか・・」

「すね。死んだ元彼、田中の事も、吹っ切れてんでしょ」

「まあ、結構前に別れてたしな」

「死して大将を押し上げてくれたな」

「ああ。あとは浅草」

「ああ。だが俺達は、一旦隠れる。」

「えっ?どうして?」

「昔の、仕返しが、あるんでな・・・」

「ああ・・居ると、敵が増える」

「極義会か・・・・たしかに、両方相手するのはキツイ」

「だから、若手に任すぞ。だいたいもう俺達30だしな」

「ベテランだ・・たしかにガキの喧嘩に出てくるの反則っすね」

「まあ、うちの大将も、もう、25だけどな・・」

「永遠の16歳って、言ってましたよ」

「ほっとけ・・」


渋谷系、古株は引退していく。

今までも、あくまで表だって喧嘩はしないが、

大将の護衛。絶対に守るべき人物。

ましてや単独一人で突っ込んで行くような人、

周りがよく監視せねばいつ死んでもおかしくない


まだ小競り合いだが、全面戦争もいつ起こってもおかしくない



影で覗いている数人・・


「漁夫の利しかねえな・・・」

「ああ・・浅草と、共倒れしてもらおう」

「本職舐めんなよ・・」


東義会の若手達も動き出す

本職にも10代の若手の子はたくさん居る。

普通暴走族やチームで暴れてヤクザに行くパターンが多いが

直接組織に入るものも、それなりに居る

右翼系にしても、同じ事。

不思議な構図。

やはりややこしくするのは渋谷の大将。

25でまだ現役なのだから、ややこしくなる・・・

しかも、派閥の頭。一次団体にしてもナンバー2

右翼系で言えば高杉さんが現役で喧嘩してるようなもの・・・

しかも、頭も兼ねた女帝・・・ややこしい・・



「あっ・・・あっ・・・・」久しぶりのセックス


久しぶりの恋。

好きだった人を、忘れさせてくれるほどの。

というより、忘れたい。次に進みたい


渋谷の覇者。もう、10年近く君臨している

渋谷さえ、跳び越す。狙うは東京制覇

と、言うより。出る杭は打つ。

渋谷が、愚連隊系のトップに立つために・・・

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