本当は恐いから。
三代目六本木ディープインパクト
元は、浅草系。
今も、と言われればそうなる。
初代が、浅草系。だが、今は、浅草とも仲は良くない・・
そしてなるべくなら、。揉めたくない・・・
浅草は、名門中の名門。殺しでも、平気でするような連中ばかり・・
浅草とは、まだ、個人の小競り合い程度
だが、吉竹・・・
久しぶりに、出てきた、強者。
東京一の激戦区、六本木を僅か16歳で制覇。
喧嘩の強さは、突き抜けている。
過去20年の中でも、5本の指に入るほどの評価、実績。
見えてきた東京制覇・・・
過去東京制覇したのは、二人だけ。
池袋の西口愚連隊ブラッククローバー。 六本木のプレミアジャック。
「吉竹~・・明日だ!うちは、総攻撃を掛ける。
もし、受けるなら、場所を指定しろ」渋谷系兵隊
突っ込んで来た、渋谷系を、なんとか撃破
しかし、さすがの、渋谷系・・
わずか5人で、突っ込んできて、こちらの負傷は、その倍以上・・
「全面戦争か・・・受けてやる。長々と、抗争しても、
漁夫の利で、浅草にやられちまう・・」吉竹
「ああ・・うちも、同じだ・・浅草には、横浜まで合流しやがった」渋谷系
今、ガキの喧嘩は、拮抗・・・
少数精鋭の浅草
人数と、吉竹の六本木
格、力、人数すべて兼ねそろえた、渋谷系
浅草は、横浜と、連合。特に、質が、高い浅草系
全員が、各地区の、頭の集まり。
場所を指定して、一旦退いていく渋谷系
「人数集めるわ・・」六本木兵隊
「ああ・・負けたらもう、何にも残らねーぞ・・」吉竹
「わかってる・・・道具も、用意する・・」兵隊
「・・嫌いだな・・・」硬派な吉竹
「死ねば、おしまい・・・勝たなきゃならねえ」兵隊
「・・・・認める。同感・・」吉竹
きれいごとなんて、いらない。卑怯でもいい・・・
勝てばいい・・それが、喧嘩
「むこうの戦力は?」吉竹
「多分人数は、うちのが上。多分50くらい」兵隊
「女帝自ら出陣か?」吉竹
「当然。いまだに、一騎当千の人・・
単独で、突っ込んでくる可能性も、ありえる」兵隊
さらに、気になる・・眠れる獅子・・
「池袋の八代目・・出てくるのか?」吉竹
「もう、シャブ中で、長くないとか・・・
だが、あの、池袋を制した武勇・・・」兵隊
元、池袋の頭は、渋谷系に潰され、渋谷系に合流。
元、八代目池袋西口愚連隊ブラッククローバー総長 田中
通称、西口の悪魔
「5~6人死ぬくらいじゃすまねえか?田中まで復活したら・・」吉竹
「西口の悪魔・・・だが、やらなきゃ、やられる・・」兵隊
「腹くくろうや、吉竹・・・・」兵隊
「ああ・・死んでもいい奴だけ集めろ、最悪俺一人でもいい」吉竹
全面戦争・・・
負ければ・・残るのは、悲惨だけ。
少し、一人で、煙草を吹かす吉竹
(この同じ六本木で・・・憧れの人、カリスマを越したい・・・
最高の相手・・カリスマの一番弟子・・・・・・
越えなきゃいけない壁。しかも、今一番高い壁・・)
ただ、六本木の雑踏に腰掛て、一人、目をつぶる・・・
昔この場所に居た・・・六本木ロアビル・・・悪のたまり場・・
10年前、わずか17歳で、東京を制覇したカリスマ
今この辺りは、俺の縄張り・・・
今の時代の覇者・・・
あの時の時代か、今の時代か・・・
まず、渋谷を、越さねば・・・
そして、すべて越えるんだ・・
「何やってんだよ?ご飯行こうか?おっぱらったんだろ」
吉竹を、見つけた、笑顔のユリア
「・・・今日俺、ユリアさん、無理やりでも、抱くけど・・」吉竹
「捕まってもいいと?」ユリア
「いい・・・。どうぞ、警察に・・」吉竹
「それでも、抱きたいと?」ユリア
「ええ。強引に・・嫌われてもいい・・無理やり抱く。
誰よりも、愛してる・・・深く・・・」吉竹
「・・おいで。無理やり抱かなくていいから・・」ユリア
「やらしてくれるの?」吉竹
「ははは・・付き合ってあげる・・・」ユリア
「うおっ!じゃっ・・じゃあ、今日、エッチしていい?」興奮気味の吉竹
「くだらない事、聞くな・・・」ユリア
何度も、何度も、愛し合う・・・
お互い、久しぶりの恋人。
口づけたまま・・深く・・愛をささやく
「お願い・・・ずっと・・側に居て・・」
あくる日、出て行く吉竹
まだ、ユリアの香りが、体に、まとわり付いているまま・・
まだ、熱が冷める前に・・・
夢を見たんだ・・・・
ずっと、貴方と一緒にいる。
わかったんだ・・・
もっと愛してた事に。
突き進むんだ・・・
お互いの夢へ。
越えるんだ・・・
時代の壁。
くだらない夢なんかじゃない・・・
俺が・・・・後にも先にも、一番に。
咲き乱れろ。俺の花。
三代目六本木ディープインパクト総長
通称、二代目破壊王
破天の十字架に愛された男
吉竹 一樹
わずか16歳で・・・・
武蔵野野辺に散る。