同じ匂い。
新しい街宣車の製作に汗流す、渡辺
狂犬も、手伝う。
もうじき、来る。ビック4・・・・
建国記念日。
右翼のお祭りみたいなもの。
それに、このビック4の日は、ポイント2倍デー・・・
何オン?アかな?イかな?ウかな?
わくわくデー・・・
「思い切って、星条旗柄に、しちまうか?」渡辺
「うおっ!逆転の発想~くそやべえ。」狂犬
「どこ、走ります?基本攻撃するのは、各国大使館・・まあ
六本木ですか?やっぱり・・」狂犬
「う~ん。ポイント2倍だからなー。
でっかい事しないとね。」渡辺
悩む二人・・・てか、二人?玉砕会?
居るけど、街宣活動には、なるべく参加したくないようです。無茶するから・・
基本事務所で、雑用の、他の構成員
「真珠湾とか、いいけどな」渡辺
「うおっ、激熱・・パールハーバー」狂犬
「かっこいいぜ~我奇襲に、成功せりって、声高々に」渡辺
「本当に奇襲ですもんね。」狂犬
国家間が、こじれそう・・・本当に、このバカのせいで・・・
「その前に昇段テストあるなぁ・・・」渡辺
「うおっ。俺も、受けたいなー。格になるし・・」狂犬
「お前三段まで、上げといたよ。金だけで三段まで行けるから。」渡辺
「うそっ?あざーす。でも、どうして?」狂犬
「お前が、三段以上だったら、スピーカもう一つ増やしていいの」渡辺
右翼、街宣車ルール・・・
スピーカの数は、段位の合計で決まる。
「へー。それで、若手は、ハンドマイク一個なんだ・・」狂犬
「そうだよ。名人になったら、10個付けれる」渡辺
「うおっ。もう本部池袋から、六本木くらいまで、聞こえそうですね」狂犬
「ディズニーランドまで、聞こえたらしいよ」渡辺
過去、名人まで、あがれたのは、今の、大先生だけ・・
ただ、鼓膜から血が、出たらしい・・・諸刃の剣。
ちなみに、初段~9段~名人の10段階。
ナンバー2の高杉でも7段
今の聖帝会のトップでも8段
「てか、会長、今、何段なんですか?」狂犬
「名誉三段」渡辺
(うわー・・ずっと、受かってないんだ・・
金で行ける分だけだ・・ナンバー5なのに・・・
しかも、名誉って、付けた、カッコつけて・・)狂犬
うん。普通の三段。
ちなみに、今、超人気の、次代のエース候補のユリアでも、
まだ、ナンバー40。どれだけ、渡辺が、すごいかよくわかる・・
渡辺は、池袋の縄張りの一部も、管理。
みかじめ料・・・
本部に入れるが、数%は、渡辺の懐に・・
さらに・・・
「東口も、うちが、担当になりましたので・・」狂犬
「ああ・・路上本屋ね。意外にカスリ多いしな・・」渡辺
カスリ・・・ピンパネ。まあ、みかじめ料だね。
路上本屋、客引き、スカウト、移動販売・・・裏家業全般から
あと、意外かもしれないが、タクシーも、そっち系が多い。
意外に事務が大変なのが、よくわかる玉砕会
実行部隊と、管理部隊?
意外に、複雑な縄張り、商売ごと
実は、池袋は、今愚連隊系に、縄張りを貸してる状態
賃料が、毎月入ってくる。
例えば、青鬼でも、池袋に、事務所や風俗関係のお店も、出せれる
みかじめ量は、聖帝会に。
組織の親戚付き合い・・・
六本木
おしゃれなレストラン
店を、終わって、ココと、ご飯食べに来てるユリア
「ニイタカヤマノボレ・・ニイタカヤマ・・・」ユリア
(ドラクエか、なんかの、呪文かしら・・・)ココ
「王政復古の大号令・・王政復古の・・・・」ユリア
「あっ。ユリアさん、昇段試験の勉強か。
復活の呪文唱えてるのかと、思った・・」ココ
「うん。少しでも、暇があったらね・・」ユリア
「明治維新のとこだけ出れば、私も、受かりそうだけど・・」ココ
ご飯を、食べながら、本を読むユリア
ココも、いずれ受けたいので、一緒に勉強する。
「面接ってか、質疑応答もあるよ。大和魂とは、なんぞや?とか」ユリア
「へー。ユリアさん、今何段?」ココ
「三段」ユリア
うぬっ?・・・同じ匂いが・・
「わー、ユリアさんっ。窓の外っ」何かを見つけたココ
「出たっ・・・・・ガキ・・・」ユリア
外から、ユリアを見つけ、店内に入ってくる男
「おじゃましまーす♪」
「はいっはいっ。断っても、来るんでしょ」ユリア
「どうぞー。」席を、詰めるココ
三人で、仲良く食事。
「あんた、今大変なんじゃないの?」ユリア
「ああ。始まったね抗争。向こうは、浅草とも、仕掛けてるから、
うちと、どっちを先に狙うか・・・」男
今、この、六本木のトップ
愚連隊系チームの頭
なんと、まだ16歳。
三代目六本木ディープインパクト 総長
吉竹 一樹 16歳
通称、二代目破壊王
愚連隊系、無所属 現、都内最強の男 メンバーは、100人を越える
「てか、一樹すげえな。16で、六本木シメるなんて・・」ココ
「へへ~。まだまだ上が、あるよ」吉竹
「・・・・トップ狙ってんのか?愚連隊の?」ユリア
「いやいやっ、まずは、ちゃんとした派閥に・・・
渋谷、新宿、浅草・・これに、うちの、六本木を・・」吉竹
「派閥作るってのは、ハンパじゃ、できないよ。わかってる?」ユリア
「わかってる・・・だけど、俺も・・カリスマになりたい・・・」吉竹
かつて、この六本木に、君臨したアウトローのカリスマ・・・
強力、魅力、統率力、若さ、深い愛・・・
喧嘩になれば、なにもかも弾け飛ばす原爆の様な破壊王・・・・
夢・・憧れ・・・今の時代の若者の熱き鼓動。
「ユリアさん、俺と、付き合ってよ」吉竹
「またか・・いくつ、離れてるんだよ・・・7つだぞ・・」ユリア
「俺、年上好きだし・・」吉竹
「向こうの、女帝も、好きみたいじゃん」ココ
渋谷系、女帝、兼、頭、かつ、現役の喧嘩屋
「憧れも、あるよ。でも、飛び越えて行きたいっ・・」吉竹
少しの間・・・
真剣なのが、
本気で、まずいのが、伝わってくる・・・
抗争・・・明日には、刺されて死んでいる可能性も・・
「夢だけなら、誰でも、言える・・」ユリア
「・・わかってる・・・」吉竹
ガキだが、それなりの覚悟・・・
(微妙・・・渋谷系が、六本木を、取り返しに来た?
気に食わないのは事実。一樹が、声高々に、カリスマ越えを宣言した
渋谷の頭は、格が、違う・・・いわゆる一次団体のナンバー2
一樹は、二次団体にすら・・・良くて渋谷か浅草の三次・・
今の時代では、たしかに、一樹はトップ・・・
時代の、トップが、違う時代のトップに挑む・・
ただ、急ぎすぎてる・・記録か・・最年少記録狙い・・
16歳で、東京制覇か・・・)ユリア
「一応、青鬼と、相談したら?」ユリア
「相談にならないよ。一応敵だし・・」吉竹
青鬼は、渋谷系。
無言で、進む食事。
何か、本当に、もう、逢えなくなるような気持ち
「吉竹~!!応援頼む!渋谷が、何人か、突っ込んできてる!」
吉竹を、探しに来たメンバー
「ばっ!俺、今、注文の品来たとこなのに・・」吉竹
「ははは・・行ってこいっ。頭だろ。
後で、ご飯おごってやるから電話して来い」ユリア
「がんばれー六本木代表!。絶対っ渋谷に負けんなー」ココ
「ああ・・突き抜けてやるっ。この混沌を」吉竹
同じ、六本木の、住民・・・派閥を越えた・・
走って向かう吉竹、六本木じゃあ、さすがの、人気
「早く行けー!吉竹~」
「がんばれよっ六本木代表!」
「絶対負けんな!吉竹~」
「がんばってね。一樹くん」
夜の住民・・・キャバ嬢やホスト、不良。
みな不安なのだ、急に、よその地区の奴に、自分達の街が牛耳られるのが
「うんっ負けんなよ!」ユリア走って行く吉竹の背を見ながら
愚連隊系・・他所様の、抗争だが、応援するなら・・・六本木。
「来た来た~これが六本木の頭じゃー」
「行けー吉竹!見せてやれ!六本木の恐さ!」
「吉竹が、負けるかいっ!どんなもんじゃい渋谷~」
「六本木舐めんなよっ吉竹やったれえー」
人望・・・担がれる神輿。
それほどの期待。能力。
こいつに、ついて行けば。夢が見れそう・・・東京制覇。六本木が。
あの時代の覇者と、同じ匂い・・
空白の時代なんかじゃない・・・
主役に、躍り出るために・・・
今の時代のエース達が・・・・躍動する。