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東京6天王

「いらっしゃいませ。ユリアです」ユリア

「うん。相変わらず、かわいいね」


夜は、当然、キャバクラで、働くユリア

昼と、夜の、ギャップ・・・

特攻服から、打って変わって、胸元の開いた綺麗なドレス

性格も、おっとり、かわいい・・

もう、どっちが、本性やら・・


「俺んとこの、ホスト、面倒見てもらってるみたいね」

「はいっお金も無いみたいだし、好きみたいだし。」ユリア


六本木のホストクラブのオーナー


青山 聡  27歳

六本木の、若手のまとめ役

アウトローにも、顔が利く

通称 青鬼

青山おにーちゃんから。青おに。


「まあ、男は、大体、大和魂って、言葉に弱いし、

 明治維新、好きなの多いし。」青鬼

「おにーちゃんも、今度来ます?街宣活動」ユリア


「ははは、駄目だよ。一応、派閥って物が、あるんだから」青鬼

「ですね。」ユリア



東京のアウトローには、派閥がある。

大きく分けて、三つ。

右翼系の、聖帝会

暴力団系の、東義会

愚連隊系の。東京紅蓮


この、三つで、今この東京のパワーバランスを、保っている。


さらに、ここからまた、細かく枝分かれしていく派閥

青鬼は、愚連隊系。


「でも、気をつけろよ、ユリア。

 六本木は、俺達は、お情けだからな・・」青鬼

「うん。・・わかってるよ・・昔の事も・・」ユリア


元々、六本木は、愚連隊系が、70%を占める大勢力だったが、

今は、わずか、5%位

右翼系も、元々地盤では、ないので、これも、5%位

六本木は、ほぼ、暴力団系が、牛耳る。


いわゆるシャバ代・・・

この、場所も、暴力団系の縄張り内なので、

シャバ代は、暴力団系へ・・


「池袋行けばいいじゃねえか、向こうに、店出して、

 事務所も、池袋で構えれば・・」青鬼


池袋は、ほぼ、右翼系が、牛耳る。

本部事務所に、あの、渡辺の事務所も池袋。

いわゆる、夜の税金はかからない。


「六本木で、勝負したいの。やっぱり」ユリア

「・・・憧れか?」青鬼


「・・・うん。・・噂しか聞いた事ないけど・・」ユリア

「六本木の女帝か・・・」青鬼


過去、この、六本木に、君臨した女帝・・・

能力、美しさ、深い愛・・・ギラギラと、日本刀の様に・・


「変な感じだな・・・うちは、うちで、女帝居るけど、

 他所でも、女帝目指してる人がいるって・・」青鬼

「・・うん。結局、東京を、牛耳るのは、その六人?」ユリア


「まあ・・右翼、暴力団、愚連隊、各、男のトップに、

 女帝一人づつか・・・だいたい・・

 さらに、その上の、スーパーボス三人・・・」青鬼


「あっ私、大先生に、目を掛けてもらってるみたい。

 うれしかったーやっぱ、がんばれば見てもらえるんだね」ユリア

「おおーすげえ。俺なんて、自分とこの、頭にも相手にされないよ」青鬼


そして今、愚連隊系は、複雑な状況。

愚連隊、同士でも、微妙な雰囲気

さらに、青鬼の所属するチームは

今、男のトップが、いない状況。女帝が、頭も兼ねて、維持してる派閥。


簡単に説明するなら、

愚連隊系には、さらに、三つの派閥がある。

新宿系。渋谷系。浅草系。

青鬼は、渋谷系に所属。


しかも、小競り合いは、もう、始まっている、渋谷と、浅草・・

さらに、六本木の新興勢力・・・


「まあ、俺はもう、喧嘩は引退して、上に金貢ぐのが、仕事だから」青鬼

「まあ気をつけるよ。ホストの子使うのも、他所と揉めないように」ユリア


微妙な関係・・・


実は、右翼系と、愚連隊系は、連合。いわゆる、身内付き合い。

だが、お互い、内部で、揉めてる状況


渋谷と、浅草。


ユリアと、渡辺。

さらに、他の団体の不穏な空気も・・・

伸びている、若手のユリアに、渡辺を、よく思わない奴も・・・


誰だって、まず、その派閥で、一番になる事が先。

誰だって、てっぺんに立ちたい・・・


「お前、ナベさんと、やりあってるけど、すげえ人なんだぞ」青鬼

「うん。わかってるよ。あの歳で、すでに、聖帝会のナンバー5だし・・

 私なんて、実績も、ポイントも、少ないから・・・」ユリア


ここで、疑問に思う、昼も街宣車に乗っていたキャバ嬢が、質問する


「あの~・・・ユリアさん、ポイントって、言うのは?

 それに、普通に日当も、出ますし、街宣活動したら・・」


若手キャバ嬢 夜華恋構成員


谷岡 心愛ここあ 19歳

通称 ココ

尊敬する人、坂本龍馬


「うん。右翼の、収入の、出所教えるね。」ユリア

「はいっ。機関紙、恐喝、シャバ代、後、もう一つの・・」ココ


「うん。聖帝会のトップのさらに、上に、大先生って、居るの。

 もう、右翼大好き、大和魂大好きって、御仁が・・・」


「おおー。はいっそれで・・」ココ


「すっごい、お金持ちなの、ほぼ、趣味で、私達にお給料払ってくれてるの

 一回の街宣活動につき、一人、8000とか・・・」


「おおー。んで、ポイントってのは?」ココ


「うん。どれだけ、国粋主義な事したかとか、どれだけ気持ち持ってるかとか、

 簡単に言えば、右翼ポイント。

 街宣活動すれば、入るし、当然その中で、目立てば、ポイントも多いし

 ボーナスも、あるよ。こないだ、ナベさん、出てたよ。特別ボーナス」


「おおー。まず、そのポイントってので、何が・・・?」ココ

「ふふ・・・今私、18700ポイント」ユリア


「すごいのか、わかんねえよ・・」青鬼


「ふふ・・・100万ポイント貯まれば、聖帝会のトップが継げる!」

「わー。女帝の方?」ココ

「どっちでもいい。聖帝会のトップでも、聖帝会の女帝でも」


「へー。わかりやすいシステムだな」青鬼

「だね。実績ポイントみたいなもんだから」ユリア


「ボーナスってのは?」ココ


「ああ・・特別、国粋な、破天荒な事、成し遂げたら、大先生から、

 ボーナスが、貰える。ポイントと、現金が」ユリア


「おおー。ナベ先輩何やったの?」ココ


「竹島に、街宣車ごと、乗り込んでやるっつって、

 島根の、海岸線から、街宣車で、竹島に向け突っ込んだ。」ユリア


「はぁ~?でっ、たどり着いたの?」ココ


「無理だよ。海岸の、砂浜で、思いっきり埋まって行ったよ・・」ユリア

「ぶははははなんだそれ。」青鬼

「一応、公式記録5メートル26センチ。」ユリア

「幅跳びじゃ、ないんですよ・・・・・。」ココ


想像できる・・・


綺麗な砂浜に、半分海に浸かった街宣車を、まだ、ウォンウォン吹かして

突っ込もうとする、頭に、ハチマキ巻いた渡辺・・・

だが、この心意気、武士なりっ!って、大先生が・・・

アホなのかな?大先生も・・・

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