愛ゆえに?
季節は、冬。本日は、一月22日
狂犬は、場所が4丁目だったらしく?、力を発揮できず、ホストに惨敗
渡辺は、面倒くさくなって、鼻くそほじりながら、家に帰ったみたい。
結局、上部団体に呼び出され、怒られる、渡辺と、ユリア
狂犬や、ユリアの子分、応援のホストは、外で待機。
勝手に、伝説の、1・22(いちにーにー)事件って、名づけたみたいね
2・26とか、5・15みたいに・・
てか、仲いいな、兵隊同士は・・・
きゃっきゃ、きゃっきゃ言ってるな・・
明治維新の話で、盛り上がってる。みんな好きだから右翼なんですね。
んで、事務所の中・・・
「お前等、身内同士で、やり合うんじゃないよ・・」
上部団体 日本最大の右翼団体 聖帝会
ナンバー2 高杉 新作・・・勿論、通名で、ある。
二次団体に位置する、玉砕会と、夜華恋
格、実績は、ぶっちぎり渡辺。次の時代のエース。
人気の夜華恋。
「だいたい、この、ケンシロウがっ」渡辺
「ユリアだ!」ユリア
「お前等、俺の前で、ショートコントすんじゃねぇ
大体今回は、ナベ(渡辺)が、悪いぞ!」高杉
「・・はあぁ・・」渡辺、携帯をいじりながら
(こっの!もう、聞いてねえ)高杉
「高杉さん、破門にしてくださいよ。この、ポンコツの先輩っ」ユリア
「う~ん・・実績あるしな・・それに、大先生からの評価も高い・・
実際、次の、頭候補・・・ユリアも、可能性あるけど・・」高杉
大先生・・・
聖帝会のトップより、さらに上。すべての右翼のトップ・・・
というより、この人ありきの、右翼・・・
「だいたい、ナベっ!お前なんで、今回、赤旗なんて、掲げてた?」高杉
「レボリューションっす。」渡辺
「えっ?・・・ん・・っと・・」高杉
「レボリューションっ!!」 ちょっと、逆ギレの渡辺
「あっ・・うん。・・・」(なんだよ?だから・・・)高杉、押し込まれる
「大体、夜華恋の、ユーロビートも、ねえだろ?
普通、軍歌って、相場は、決まってんだよ!
姫トラ?トラトラトラしか、しらねえよ。」渡辺
えっと・・真珠湾の暗号ですね・・ワレ奇襲ニ成功セリの。
「いいじゃん、大事なのは、ハートだよ。志士で、死んで行くって言う。
大体、先輩の、あのゴミの日なんっすか?月水金って?」ユリア
「金土日だ!ゴミの日じゃねえよ、遊びの日だ!」渡辺
(えっと・・街宣車に、書く必要は?・・)高杉
あまりに、渡辺が、アホすぎるんで、ほぼタメ口のユリア
「もう、止めとけ、キリがない・・
ほらっ、今日の、ポイントと、給料な」高杉
「あざ~す」渡辺 ユリア
ポイント?給料?
「お前等の、夢って・・・なんだ?大先生も、聞いてくれって・・」高杉
「はいっ。私は、ユリアになる事ですっ」ユリアちょっと緊張
「えっと・・ユリアじゃん・・」高杉
「違うよ。由里亜じゃ、なくて、ユリアになりたいの」ユリア
「漫画の?」渡辺
「だよ。てか、女帝にね。ユリアの様な」ユリア
「うん。慈愛で、治めるか・・・この混沌の東京を・・」高杉
「はいっ。慈愛と、国粋主義で!」ユリア
(うわー・・食い合わせ悪そう・・)高杉
「ナベ、は?」高杉
「俺は、ただ、志士として、この国を思い、
大和魂の模範と、なって、
軍歌を子守唄にして、死んで生きたいですっ」おっ、さすが右翼
「先輩、携帯の着うた、アヴィリルラビーンじゃ、ないっすか・・」ユリア
「お前、こないだ、アイラブNYって、Tシャツも、着てたな・・」高杉
「あの子、日本生まれだよ。なでしこ。」渡辺
「嘘つけよ。カナダだ!キャナダぁ」ユリア、ちょっと、発音が良い
(嘘っ?ニューヨークじゃなかった・・・
せっかく、ライブにTシャツ着ていったのに)渡辺
ああ・・アイラブNYか・・・
「大体なんで、玉砕会の事務所、サブウェイの中なんだよ・・・」高杉
「中じゃ、ないっすよ。二階っす。サブウェイの」渡辺
「ほぼ、一階に居るじゃねえか・・行くたんびに・・」高杉
「似合わないんだよ。右翼に、オシャレなサンドはっ
小汚ぇ、定食屋か、ラーメン屋にしろやっ」ユリア
「・・はあぁ・・」渡辺、メールしながら
(やっぱ、聞いてねえ・・)高杉 ユリア
「まあ、でも、次代の、エース達だ、お前等は、
大先生も、気にかけてるよ、引き続き努力を惜しまぬ様に。
もう、ビック4の一つの、建国記念日も近いしな・・」高杉
「ありがとうございますっ」ユリア、ちょっぴりうれしい
「あっ、うい~」渡辺 本当こいつ・・
ビック4・・・
右翼に、とっちゃ、メインイベント的な、国民の祝日の四つ・・・
「それと、渡辺、これ、こないだの、ボーナス。」
高杉が、渡辺に、給料とは別の大金を渡す。
「ありやすっ」渡辺 マジうれしそう
(うおっ!・・500万位か・・)ユリア
出て行く二人
外では、兵隊が、楽しく会話
「あっ!会長おつかれさまです」狂犬
「お疲れ様です」ホスト
「お疲れですユリアねーさん」キャバ嬢
「んっ。ほれ。日当」封筒を、ホストと、キャバ嬢に渡すユリア
「あざーす」
「本当助かります。」
売れない、キャバ嬢や、ホストの若手達は、本当に助かる臨時収入。
日当8000円。・・リアルだ・・
右翼・・・
どっから、収入源が、あるんだっ?って謎・・・
主に、みっつ。
まず、恐喝。
街宣車で、企業や、お店に嫌がらせをして、お金を貰う。
これで、勘弁してくださいって、やつね。
んで、機関紙の売り上げの配分
企業に、売りつける本や、新聞。
まっ、これも、ほぼ、恐喝に近いかな・・
ガチで、欲しくて買ってる人も多いけど。
おもしろいし、ナベちゃん奮闘記と、夜華恋特集。
夜華恋は、個人発行の、機関紙もある。これの売り上げが、マジすごい。
ほぼ、夜の六本木ウォーカーに近いけど・・
おすすめのお店とか・・キャバ嬢紹介・・
そして・・・最後の・・
その前に・・・今日も、夜が来る。