・・・殺人・・・10年・・・
渋谷
「ぶははははは・・・山本以外全滅だと両軍」
「勝った・・・上にも了承取ってある。
山本取ればこの渋谷で俺達が組出せる」
「ああ。早く帰って来いやっ山本・・・渋谷東義青年会か・・」
「ふふ・・俺が殺そう・・・出所したら若頭のポストくれや」
「ああ・・一応全員で袋叩きだ・・そうすりゃ罪が分散する」
「俺にやらせろ。山本には若い頃いじめられたんだ」
「ぶははは、全員でな・・・嫌いなんだよ・・・女のくせによ」
「・・・・・・・・・」街のチンピラ
不安そう?に眺める。
知らない男達が、ジャックナイフのたまり場に居るのだ・・
(山本以外全滅?)
「やっと愚連隊系も、これで渋谷からいなくなるか・・」
「ああ。あと山本を取ればな・・・」
「新宿は六本木戦争の時から、親戚付き合いしてるしな」
「まあ、わかんねえけどな新宿は・・」
「ああ、いつ手のひら返すやら・・・まあ攻めては来ないだろ」
「向こうも、山本取るのはうれしいはずだ・・」
「愚連隊系は新宿の一人勝ちになるな」
「・・・・・・・・・」チンピラ
「っち・・さっきから、何見てんだっコラっおっさん!!ぶち殺すぞ!」
「あっち行けや・・ここは、俺達の縄張りなんだよ」
「どうせチンピラだここいらの、ほっとけ」
「・・・・・・・・・」チンピラ
「まあ、もう山本帰ってこなくても俺達の縄張りか・・」
「だな。維持駐屯すれば、それが事実だ。」
「挨拶回るかもう。」
「ぶはは・・だな。」
「・・・・お前ら、どこのガキだコラッ?」チンピラ
「ああ?何言ってんだ、おっさんぶち殺されてか?」
「東義会だ!今日からここは、もう東義会の縄張りだ~」
「生きていきてーんなら、ウチにみかじめ入れろや。ぶははは」
「・・・じゃあ嫌ならブチ殺せばいいんだな。
山本も取るって?やってみろコノヤロー」チンピラ
「このチンピラがっ・・本職なめん・・」
「ドガン!」
吹っ飛ばされる組員
「何っ?このチンピラがー」
「殺しちまえ!」
「おおおお」
渋谷にギャラリーが集まる集まる
ヤクザ20人がチンピラに制裁を加える
はず・・・
(なっ!なんだありゃ!)到着したユリア
壮絶な光景。渋谷が真っ赤に染まってみえる。
宙に舞う人
飛び散る血しぶき
断末魔のような叫び声
違う方向に曲がった腕や足
全滅のヤクザ・・・
当然聞こえてくるサイレン
ただこのチンピラは、逃げもせず煙草を吹かす。
(くっ・・・もうっ)ユリア
「こっち!」ユリア
「んっ?」チンピラ
ユリアに、ぴっぱられ、車に乗り込み逃げる。
(ぶははは街宣車って・・・)チンピラ
しばらく走って逃げるどこか遠くへ・・・
何もない人目に付かない空き地に車を止める
「意味ないぞ・・・警察舐めんなや・・
しかも、こんな目立った車で・・・・」チンピラ
「だって・・・ありがとうって、言うか・・・」ユリア
(そうっ・・ありがとうだ・・多分地元渋谷の有名なチンピラさんか・・
愚連隊系ではないだろうけど、救ってくれた。渋谷・・山本さんを
強い・・・勿体無い・・オーラもすごい・・ウチに来ないかな・・
そう・・・まだ居る・・この東京に名前の売れてないヤバイ人は・・
タイミング・・・チャンスが、ただ無かった?
それとも、東義会の黒猫と、同じパターンか?・・・
ココの連絡で、さっきの若手ヤクザは、
恥晒したって、破門になったらしい・・早い・・・
ん?こんなに早い?チンピラ一人にやられて・・・もう、破門?
まあ、ギャラリーも多かったしな)
まだ、一時間くらいしか、経ってない。
「ウウウーーーン」サイレンの音が聞こえてくる
「まずいっ・・」すぐまたエンジンを掛けようとする、ユリア
「いいから・・・もう。・・ちょっと、話してくるから・・」チンピラ
そう言ってパトカーに近づいて行く
何かしゃべってる模様・・・
「じゃあ・・二時間後に・・・」チンピラ
(聞こえた・・・二時間後・・・出頭か・・・
融通が利くな・・常連か・・・刑務所の・・)ユリア
「いいか?二時間ほど?」チンピラ
「えっ?はいっ。身の回りの整理ですね。ご自宅ですか?」ユリア
「ん?・・まあな・・六本木行ってくれや。。」チンピラ
「はっ・・はいっ」ユリア
また、六本木に向かうユリアの車
当然、覆面したパトカーは、数台付いてくる。
(3~4年か?・・傷害でパクられたら・・・
状況が状況なんで無罪の方が強いか・・・
なるほど、とりあえず二時間後、任意同行か・・・)ユリア
「六本木のドコに?お兄さん?」ユリア
「ああ・・・東通りの・・」説明するチンピラ
到着して降りていく
「いい?待っててもらって?」チンピラ
「勿論。残りのお時間デートしましょうか?ふふ」ユリア
「ははは、うん。ありがと。じゃあ後で」チンピラ
ビルに入っていくチンピラ、覆面パトカーも待機
覆面パトカーの警察
「夜華恋ね~・・・どういった繋がりだ」警部
「たまたま、らしいですが・・・」巡査
(てか・・・東義会本部だ・・・・・・
詫び?東義会系だったのかな?だけど、あの、若手は東義会・・
えっ?早い・・もう出てきた・・・)ユリア
わずか10分くらい・・・
そしてまたパトカーの警部に何か話す。
「おまたせ・・行こうか。」チンピラ
「はいっどちらに?自宅は?」ユリア
「いやっいい。ドライブでも。高速乗るか・・・」チンピラ
「ええ。夜景でも楽しみましょうか」ユリア
パーキングに寄り、買い込むドリンクと食べ物
何気ない会話。
くだらない食べ物だが、おいしそうに食べるチンピラ
「・・無罪でいけそうですか?」ユリア
「・・いやっ。三年で話ついた。」チンピラ
「えっ?・・逮捕、収監ですか?」ユリア
「だね。」チンピラ
(なぜもう?取調べも判決も何も無し?
あっ!東義会で・・。すでにそれで決まったのか・・
警察も何人か入って行ってたな・・
まあ、そこはいつもの裏事情で・・
癒着じゃないけど、なんて言うか・・裏取引って言うか・・)ユリア
「・・今までは、何をなさってる・・どちらの所属に・・
もしよろしければ出てきたらウチに・・・」ユリア
「ふふ・・ごめん。待ってる人が、いっぱいいるから・・」チンピラ
「あっ・・ごめんなさい・・」ユリア(待ってる人か・・)
「お住まいは、渋谷あたりですか?」ユリア
「いやっ、無い」チンピラ
「えっ?」ユリア
「コンっ!コンっ!」
窓を叩く、付いてきている覆面パトカーの警部
ユリアが窓を開け
「・・佐藤、時間の事だが・・・今、上からの報告で、
今日中なら、いいそうだ・・0時まで・・」警部
(佐藤さんって言うんだ・・・知らないな・・)ユリア
「はははは・・シンデレラか!?・・まあ、お言葉に・・・甘え・・
いいか?ユリアだっけ?」佐藤、ユリアの方を見て
「はいっ。勿論。貴重な時間を私なんかで?」ユリア
「ああ・・知り合い誰もいねえし・・」佐藤
「・・・佐藤・・・ゆっくりしろや・・
一応、0時に警視庁だ・・・聖帝会も頼むぞ
変な気起こさないように。もう上で話まとまってるから・・
俺達は離れて一応尾行だ・・」少し気を使う警部
今は20時。
あと4時間の延長・・・
「佐藤さん家無いって?・・」ユリア
「ああ・・俺、今日刑務所から出てきたから」佐藤
「はあああ!?・・・一日で、出戻り?」ユリア
「みたいだね」佐藤
(軽く言うな~・・・数ヶ月の短い刑だったのかな?)ユリア
「何して・・・どれだけ入ってたんですか?刑務所」ユリア
「・・・・・・・殺人・・10年・・」佐藤
10年前・・・・
荒れに荒れた時代。
強力なアウトロー達が死にまくった時代・・・
当時東京の愚連隊系の悪のベスト1~20位、位まで、
ほとんど死んだか、捕まったか逃走・・・
六本木戦争。
その時代の・・・・・
あの時代の・・・・・
覇者。
残り四時間。
奪いあう。この延長を。
この四時間の延長の権利を、強引に警視庁から買い取った、取り付けた、
奪い取ったのは・・・
皆殺しの博徒。
新時代のエース達・・・・




