⑱ダイジェスト最終回
2回目の手術日記、書いてたんだね。2個書いてそっから完全に忘れてた。私も歳とったなぁ⋯⋯
んで全然覚えてないんだよね。1回目と流れが同じすぎて、どんなことがあってどんな人に会ったのか覚えてない。でも、順番に辿っていけば思い出せるはず。
てことで、行くぞ!!!
朝???時、起床。太ももの痺れがまったく取れていなかったので、様子を見に来た先生に報告。「治っていくと思うので様子見てください」と言われる。
と思ったけどその前にご飯食べたんだ。写真ある!
正直どっちがどっちの写真か全く覚えていないのですが、バナナと飲むヨーグルトがあるのでこっちが朝ごはんでしょう。予め写真の投稿だけしてたんです。
左側にあるキャベツと油揚げの煮物、無味でした。というか、味噌汁以外全部無味でした。めちゃくちゃ頑張って白飯を食べた。前の時の幽庵焼きが美味すぎたから期待してたんだけどね。
薬飲んでウェイティング。
先生が来ました。15回くらい高速でノックされました。小学生かよ。
「ケツ見せろや」
確かこの時もかなり痛かったはず。前は無痛だったけど、今回は術後麻酔切れてからずっと痛かったんだよね。なのにお尻につけてたガーゼが真っ白だったんだ。
「ケツ良好。ももた(太ももの意。この辺の方言)はどうやね」
「何も変わりません。怖いです」
「治っていくと思うので、とりあえずそのままで」
と解決せずに解散。
そこからは全く何も起こらず、時間通りに請求書が届き、すぐに支払いに行って早めに退院。
この後に数話前のホラー回のチーズ牛丼を食べました。夜中にめちゃめちゃ食べたくなっちゃったの。
それからは前回と同じく、トイレに苦戦したり、ゆっくりガーゼをお尻から外す日々でした。
⋯⋯が!!!
退院して3日後に激痛み始めました。なんでそれまでは大丈夫だったのか分かりませんが、うんちがお尻にしみてとんでもない痛みを与えてくるのです。
多分今読んでる人バカにしてると思うんですけど、うんちがお尻にしみると人は泣くんですよ。
今回の手術は尾てい骨の真下を切り裂いて、右側がちょっと抉られた感じでした。どちらの傷も閉じていません。どうやら最近は手術をしても縫わないことがあるみたいですね。んで特にお尻は多いみたい。祖父がお腹開いて手術したんですが、縫わなかったらしいです。見てないのでどうなってるのかは分かりませんが、すごいですね。
で、裂けたままの尾てい骨の下のところを通るんですよ、うんちが。薬で柔らかくなったうんちは裂け目を隙間なくニュルニュルと這いずります。傷口にうんちを塗るとはまさにこのことです。
どれくらい痛いかというと、近所迷惑を気にする余裕もなく絶叫しながら排便して、その後這って部屋に戻り、クッションを置くことも出来ずにその場にうつ伏せになり、2時間「うー!」「ぐー!」「うぅぅぅ(号泣)」状態になるくらいです。
「いや2時間て(笑)」と思ったそこのあなた!!!!!
マジなのよ(´;ω;`)1番ひどかった時、誇張なしでマジで2時間叫んでたの(´;ω;`)痛すぎて⋯⋯
そうなったのが確か7日か8日で、それから12日までもらった弱い痛み止めと買ってきたロキソニンを飲みまくって過ごしていたのですが、飲んだ上で2時間叫んでいたので、ついに12日(金曜日)に病院に行きました。
歩くのも激痛ですが、頑張ってバスで行きます。座ると叫んでしまうので、ずっと立っていました。それでも顔をギュッとして「痛い⋯⋯痛い⋯⋯」と声を漏らし続けざるを得ないほどの痛みでした。
病院に着くと、受付へ向かいます。再来ではないので機械ではできないのです。
「どうされましたか?」
「おケツが⋯⋯おケツが(´;ω;`)」
「痛いですか?(;´・ω・)」
「はい、先週手術したんですけど、我慢できなくなったので来ました(´;ω;`)」
「それはそれはかわいちょーに」
「いたいたいたいたいたいた(´;ω;`)」
「診察券ありますか?」
「あります!(´;ω;`)」
と、診察券を渡したくらいのタイミングで隣の受付に来たおじいさんの声が耳に入って来ました。
「ちょっと次の時まで我慢できなくなっちゃって」
私と同じだ!!!!!!
良かった、僅差でこの人より先だ!!!
現在時刻8時。診察開始は9時。本受付(?)開始が8時半。あと30分ヒマです。本来なら「何しようかな」となるところですが、この時、私には試練がありました。
うんちがしたい!!!
怖いけど、トイレに行こう! まぁまぁ静かなので極力叫ばないように、全力で我慢しよう! ちなみに、7時半頃にバスの中でロキソニン飲みました。例によって効いてません。
さてうんちです。当たり前のように叫びながら排便します。ただ、安心感はありました。最悪お尻が爆発して散らばっても、ここは病院なので繋ぎ合わせて貰えます。金を払えば。
激痛に耐えながら(耐えれてないけど)ウォシュレットを操作します。
ピッピッピッピッピッ
最弱にします。なんでいつも最強になってるんだろう。世の人々は鋼のおケツをお持ちなんで?
ピー
キュルキュルキュルキュル⋯⋯
チュビーーーーーーーッ!!!!!!
ぎゃああああああああ!!!!!!!
すぐに止めました。なんやこれ、痛すぎる⋯⋯私のお尻がよほど酷いのか、ウォシュレットが強いのか。でも初めてじゃないはずだし⋯⋯あ!!!
昼にケンタ食お!!!
優しくゆっくり拭いて立ち上がり、流し、ズボンを上げ、手を洗い、トイレを出ます。
が、まともに歩けません。ハァハァ言って壁にもたれながら本受付の待合室に向かいます。その途中、看護師さんに「大丈夫ですか? 肩貸しましょうか?」と言われましたが、もう少しだったので「ダジョ⋯⋯ダジョブス⋯⋯」と見栄を張りました。
椅子に座ることが出来ないので、立って待ちます。暇つぶしをする必要がないくらいに痛みとの戦いが忙しいので、スマホなどは見ずに過ごします。ハヒハヒ言いながら。
そして迎えた8時半。本受付です。一瞬で終わり、外科の先生の部屋の前まで行って待ちます。
後ろからあのおじいさんがついてきています。やっぱり一緒なんだ。急いでよかった。
立ってるのも疲れたので泣きながら待ちソファに座ります。おじいさんは後ろのソファに腰を下ろしました。
20秒くらいで限界が来て、立ちました。顔をギュッてやって「はぅぅぅ」と言いながら過ごします。
それでもやっぱり辛くて、最終的にソファに横になって待ちました。はしたないとか思ってる余裕もなく。
それから時間は過ぎ、診察開始5分前くらいのこと。診察室からいつもの看護師さんが出てきました。横になっている私を気にする様子もなく、なにやら張り紙を貼ってまた中に入っていきました。
『めちゃ混み中。待たれよ』
結局1時間待ちました。死ぬかと思いました。3種類の痛み止めを処方してもらい、薬局へ向かいます。
もらったのはアセトアミノフェン(弱いやつ)とロキソプロフェン(ロキソニンみたいたやつ)と、ノルスパンテープ5mgでした。
で、これやっててもまだ痛かったら追加でロキソニン飲んでもいいよって言われました。最大4つになるわけですね。
ところで皆さん、薬の名前聞いても分かんないですよね? アセトアミノフェンやロキソプロフェンは分かるかもですけど、「ノルスパンテープてなに?」状態だと思います。もちろん私もそうでした。
こいつです!!!!!
コンドーム!?
違います。ノルスパンテープです! 開け心地そっくりなパッケージを開けると⋯⋯
7日!?!?!?
そう、7日なんです。これを体のどこかに貼ると、痛み止めの成分が皮膚から吸収されるというものなのですが、けっこう強いらしいです。どこに貼ってもよかったり、皮膚から吸収されたり、7日間効果が続いたり、すごいですね今の医学は。
腕に貼って7日間過ごしました。効いたのか効いてないのかよく分かんないけど、新鮮でした。ちなみに剥がした時めっちゃ汚くなってました。お風呂入ったら普通に濡れますからね。タオルで拭いたらふちっこのノリがはみ出てる部分になんかついた気がするし、かなり不快でした。
そうだ、風呂の話もしないとね。前の時は騎乗位とか言ってたけど、今回は無理でした。一瞬やりかけたのですが、お尻の肉が揺れると大激痛。ダメダメのダメです。なので最初の方は上手く洗えませんでした。
で、それから何日間か苦しんで、次に行く頃にはだいぶマシになっていました。痛み止めなかったらもっともっと痛かったのかな。
関係ないけど、その間に精神科も行きました。というか毎月行ってます。前回お尻と精神科がセットみたいになっちゃったのでちょっとだけ登場させます。
そこのトイレ。綺麗だね。んで、なぜか透明な椅子がある。ここまで透明な椅子を見たのは後にも先にもこの時だけでした。あと、「また手術したよ」って言ったら先生ビックリしてました。
で、その三日後くらいにお尻の病院。さっき言った通りだいぶ落ち着いてくれてましたが、太ももはまだ痺れたまま。3週間経ってるのに感覚戻らないの、怖すぎる。爪を立ててもキンキンのペットボトルをあてても何も感じない。ポケットに財布を入れると違和感がすごい。「あれ? 財布ない?」って何回もなる。歩きにくい。ヤバス。
けどまだ様子見。帰ります。
帰り道で見つけた大量のフェンス。
その近くのスーパーのトイレ。Wリモコンのウォシュレットでした。なんで?(どっちを押しても動きました)。
同じトイレの張り紙。日本語と英語で書いてあること違うの面白い。でも、「キレイに使ってくれてありがとう」って書いておくと汚さないようになるって話聞いたことあるなぁ。これ日本人限定なのか。
てことで手術日記第2弾、終わり!!! もう第3弾はやるつもりないからね!!! もう手術したくない! 一生要らん!




