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久松邸の広々とした自室で電話を切った恵は、唇に悪魔めいた笑みを描く。


「簡単に信じちゃうんだもん。扱いやすくて助かっちゃう」


スマホの中には舞や千草、その他の女について徹底的に調べ上げられたファイル。


壁には、その頭に画びょうを突き刺した写真が貼られていた。




私には、私のためなら命を投げ出すこともいとわない男が掃いて捨てるほどいる。


手始めに、そいつらを使って兄に群がるいやらしい女たちを蹴散らしてやろう。




恵は手にしたライターで、舞の写真に火をつける。


燃えあがる火になぶられて、写真は端から黒く染まり、やがて舞の顔は見えなくなった。


















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