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アフターストーリー・33
彼の気が変わって、アメリカの女性を愛するようになったり、あまつさえアメリカに永住すると言い出したら?
帰国した彼の横に、他の女性が並んでいたら?
そもそも、自分と久松は恋人と呼べる関係なのだろうか。
全ての順番が後先になってしまっているし、しっかり確認する前に離れてしまっていて宙ぶらりんなままだ。
それに舞は、久松に「好きだ」と告げたわけではない。
久松はそのことをどう思っているのだろう。
馬鹿正直に待ってはいるが、疑問と不安は泉のように湧き出してきて尽きなかった。
「そんなに気になるなら、直接会って聞いてみたらいいじゃない」
悩んだ末に百合のところへ相談に行くと、あっさり言われて目からうろこが落ちた。
あのとき自分は待っていると言った。
けれど、会いに行くことだってできるのだ。
だから、約束の日までおよそ半分経った今、舞は全てを確かめるため旅立ったのだった。




