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アフターストーリー・29

「でも、本当なんだ。それだけじゃない。あいつは俺が慣れない仕事でヘマをやったときも、随分とフォローしたりかばってくれた。おかげで俺は今ここにいることができる。本当に感謝してるよ。

正直、この借りはちょっとやそっとじゃ返せないな」


少し悔しさを滲ませた表情が、少年のようだった。


きっと二人は、よきライバルなのだろう。


久松に友人がいたことは素直に嬉しいが、彼は一詩をあえて助けて貸しを作ることくらいは平気で企みそうなので怖い。


まさに、今日のような日のために。


久松は悪魔のように先を読んで行動できる男だ。それは身にしみてよく分かっている。


でも、まさか――ね。


疑り深くなっている自分を、舞は首を振ることで押し留めた。


「だから、久松がいないとき、何か困ったことがあったらいつでも俺を頼ってくれよ。俺、とりあえず明日も有休だからさ。もちろん二人の邪魔はしないけど」


そう言って、連絡先の書かれた名刺を舞に渡す。


舞も自分の名刺を差し出した。


「重ねがさねのご親切、本当にありがとうございます」


「どういたしまして」


一詩はおどけたように笑うと、颯爽さっそうとホテルから去っていった。

















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