表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
241/292

アフターストーリー・21






移動先のホテルのロビーでお茶を飲んでいると、舞のスマホに電話がかかってきた。


舞は自分でもびっくりするような素早さで取って、


「もしもし?!」


電話の向こうで、明るい笑い声が弾ける。


『もしもし舞ちゃん?元気だねえ』


久松の声がこんなに力強く、安心して聞こえたことはなかった。


今まで国際電話で話してきたときとは比べ物にならない喜びだった。


何せこの異国の地で、頼れる人は彼しかいないのだ。


舞が思わず涙ぐみそうになっていると、


『クマオには会えた?』


「は?クマオ?」


目を点にしている舞に、一詩は口パクで「オレオレ」と自分を指さした。


狭山さやまだよ。あいつ熊みたいだろ?だからクマオ』


自分の彼女のためにわざわざ時間を割いてくれている親切な友人に、よくもまあ失礼なことを言えたものだ。


舞は驚き呆れて、


「そういうこと言うのはやめてください。狭山さん、とっても親切に街まで案内してくれたんですよ。それに今だって、」


久松は舞の反論を軽やかに聞き流し、


『ああそう。じゃあ悪いんだけどさ、今日はどっか適当なホテルに泊まってもらえる?明日そっちに迎えに行くから』


その言葉に舞の全身が冷え切った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ