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アフターストーリー・15
それじゃあ、と舞が踵を返しかけると、男は追ってきて隣に並び、
「『待って!せめて空港の外まで送るよ。この街はデンジャラスなことでいっぱいだからね。油断していると、頭からぱっくり食べられてしまうよ』」
舞は手を振って固辞しようとしたが、青年は譲らなかった。
「『遠慮はいらない。姫を護るのが、僕らナイトの使命だからね』」
そう言って舞を促そうとする。
困ったことになった。舞は内心途方に暮れる。
この男を前にして、行くあてがないとは言えない。
そんなことを言おうものなら、すぐに「『なら、僕と一緒に行こう!』」と言われるだろう。
かといって、空港で時間を潰すと言えば、「『Oh!奇遇だね、僕も喉が渇いていたところなんだよ』」と返してくるに違いない。
どうやってこの若者をやんわり振り切ったものか考えていると、空港を出たところで突然、舞はぞろぞろと現れた若者たちに取り囲まれていた。
どの男も白人で背が高く、ジェイミーと名乗った彼と舞の周りを完全に包囲している。
舞は恐怖を感じて後ずさった。
みるみるうちに血の気が引いていく。




