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アフターストーリー・13

【第一章】







ニューヨークJFK国際空港は、まさに人種のるつぼだった。


肌の色も髪の色も目の色も違う人々が、目的地に向かって足早に歩いている。


季節は猛暑の夏。


照りつける日差しは苛烈なほど熱いが、多くの人が惜しげもなく腹や足を露出している。


むっとした人いきれと、独特の淀んだ空気がたちこめ、空港内はお世辞にも心地のいい環境ではなかった。


久松に会いに、いざ異国の地に降り立ったはいいものの、舞は途方に暮れていた。


なぜなら時刻は現地時間で午後三時四十分。


今日は平日なので、久松は今ごろクライアントとの打ち合わせの最中だろう。


どこかで時間を潰そうにも、初めてのアメリカでどこに行けばよいのかも分からなかった。


ともかく空港内のカフェにでも入って休もうと、舞が重い荷物を引きずりながら歩き出すと、肩に手を置かれて飛び上がった。


「Hey、Girl!」


見ると、舞の1.5倍ほど背丈のある金髪碧眼きんぱつへきがんの若い男が、ざっくばらんな笑顔で語りかけてくる。


舞は物怖ものおじして一歩引いた。

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