表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
228/292

アフターストーリー・8

乾杯を済ませておのおのが酒を口にすると、真っ先に口を開いたのはやはり松尾まつおだった。


「本当にいい式でしたねー。久松先輩、羨ましいっす」


子犬のように懐っこい瞳で見上げられて、久松は軽く笑う。


「私は、お兄ちゃんと結婚できる舞さんが羨ましいな。――本当に」


恵は砂糖菓子のように甘ったるい声で言うと、兄の腕に自分の手を絡め、舞のことを迫力のある視線で睨みつける。


舞は言葉に詰まって、困ったように眉尻を下げた。


松尾は相変わらず能天気な様子で、


「大丈夫だよ!恵ちゃんは俺が、世界一幸せな花嫁に」


「ねえお兄ちゃん、舞さんのどういうところが好きになったの?」


松尾の言葉を完全に無視して、恵は久松に問うた。


百合が口にしていた深紅のカクテルをそっとテーブルにおろし、


「恵ちゃん、そういうことは聞かないのが大人のマナーよ?いろいろあるのよ、男女の間には」


優しくたしなめられて、恵はあくまでも可愛らしく頭に手を当てた。


「えへっ。ごめんなさーい。気になったから、つい」


「だが、まさか本当に結婚するとはな。何だか不思議な気分だ」


葵が感慨深く言ったので、舞は飲んでいたレモンサワーを噴き出しそうになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ