表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
225/292

アフターストーリー・5

舞は久松漣ひさまつ・れんが苦手だった。


理由は明らかだった。


この人は、そうに似すぎている。


親子なのだから当たり前かもしれないが、その強すぎる輝きに圧倒されてしまうのだ。


漣と爽が一緒にいるところを見ると、何だか気おくれがして逃げ出したくなってしまう。


こんなことで大丈夫なのだろうかと不安に思っていると、扉が開かれる音がした。


「人のいないところで、勝手に不肖ふしょうの息子呼ばわりはやめてほしいな」


新郎の白いタキシードを着た久松と、美しいドレスに身を包んだ千草ちぐさが現れた。


二人ともまるで普段から着こなしているかのように衣装が似合っている。


はたから見ると、この二人が結婚するのではないかとさえ思えた。


漣は息子の存在を完全に無視して千草に近づくと、


「おお。あなたはいつぞやのパーティーでお目にかかった……」


千草は艶麗えんれいな笑みを浮かべ、


「本条かなえと申します。先日の米国大使館でのパーティーでは、主人ともどもお世話になりました」


「ではやはり本条参事官ほんじょうさんじかんの奥方か。道理で彼が有能なはずだ。こんなに美しい女性がそばにいてくれれば、私も年甲斐もなく高い山に挑戦してみたくなるだろうからね」


「お上手ですね。さすが久松君のお父様」


千草は揺るぎない自信をたたえた笑みであしらう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ