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お嬢様、見守っております  作者: 関係詞
5/13

【5話 お姫様と風邪】

お姫様は今日ベッドの上にいた。


「あー暇だわー。

こんな天気のいい日に風邪を引いてしまうなんてついてないわ。」


「今日は1日休んでくださいませ。」

「えー!!」


彼女が不満気に反応すると


「そういえば、王子殿下がいらしているのを忘れていました。先程お会いしたときは安全を期してお見舞いをご遠慮いただきましたがやはり―――」

「ちょっと待って!!

今日は安静にするから王子は勘弁して!!」

「かしこまりました。」

「ぐぬぬ。」


執事に見事手玉にとられた彼女は怒りながら布団かぶり直した。


「お嬢様、そんなに王子殿下に会われるのが嫌なのですか?」

「そんなことはないわよ。ただ…」

「ただ?」



言葉の途中で急に塩らしい態度をとる彼女に私が心配している。


彼女は蚊が鳴くような声で話を始めた。

「別に嫌な訳じゃないのよ…

ただ、王子の顔をみると胸がドキドキして何て言っていいか分からなくなるの。前まではこんなことなかったんだけどね。」


その言葉に執事は真剣な顔で答えた。

「あざといですね。」

「あざといってなによ!!」


怒った彼女は執事に向かって枕をぶん投げた。

執事はそれを軽やかにキャッチすると元の位置に戻した。


「もうすぐ成人になるかたが何を言いなさりますか。

好きなら好きとおっしゃればいいじゃないですか!!」

「王子とはただの幼なじみだから!!お さ な な じ み」

「王子殿下が不憫です。」

「なにぉー!!」


自分の気持ちに素直に慣れない彼女ではなく王子に対して憐れみを送る執事であった。

次回の投稿は6/16 8時予定です。


お姫様と王子はまだ成人していない設定となっております。


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