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お嬢様、見守っております  作者: 関係詞
4/13

【4話 お姫様と王子様】

登場するのは1話で話に出ていた王子です。


基本的に登場キャラは主に4人となっておりますのでよろしくお願いします。

お姫様は中庭で猛烈に緊張していた。


「お嬢様、そろそろ落ち着いたらどうですか?」

「何をいいい言ってるの私は冷静よ!!」

「はいはい。」

「はいは一回!!」


執事に茶化されて憤慨していると待ち望んでいた人物が彼女の目の前に現れた。


「やあ、会いたかったよ。僕のお姫様。」

「おおおひさしぶね。王子殿下」


彼女に歯の浮くような台詞を囁いているのは隣国の王子である。

彼は幼い頃から彼女と一緒に遊んでおり、現在彼女が拗らせる数年前までは気安く話す仲だったのである。


「君に会いたくてに決まっているじゃないか!!」

「///」

「照れているのかい?」

「そんなことないわ///」


久々に会ったこともあり、対して王子が少し?暴走気味になっており、お姫様は顔を真っ赤にすることしかできなくなっていた。


「王子殿下、紅茶とお茶請けです。よろしかったらどうぞ。」

「ありがとう。

おや?これは先日贈らせていただいたものかい?」

「さようでございます。お嬢様が大層気に入りまして最近では毎日、ティータイムになりますととても美味しそうに召し上がっております。」


流石に会話にならないと執事が助け船を出すと


「ちょっと余計なこと言わないでよ!」

「そんなに気に入ってくれるなんて、僕は嬉しいよ。」


そう言いながら王子がにこやかに笑うと彼女は照れながらも


「とても美味しかったわ///

また持ってきてくれると嬉しいわ///」


王子は胸を押さえつつ彼女に聞こえない程度の声で

「か、可愛すぎる。今すぐうちの国にお持ち帰りしたいけれど、魔物の問題が完全に解消した訳でもないからな~でも近い内絶対に―――」

「??

大丈夫?体調が悪いの??」


勘違いした彼女がこてんと首をかしげながら心配しそうに見つめながら王子に話しかける。


「やっぱり連れて帰るーーーーーー!!!」

「え、何するの!?

だだだ、抱き着かないでーー!!」

「あ、もう結婚なさるんですか?」

「あんたは黙ってなさい!!」


強硬手段で連れ去ろうとする王子と翻弄されるお姫様

そんな微笑ましい二人をいつも通り私は見守っていた。


次回の投稿は9時頃を予定しております。

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