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お嬢様、見守っております  作者: 関係詞
3/13

【3話 お姫様とランチ】

 お姫様は城の外の景色が一望できるところでランチを食べる準備をしていた。

 

「たまには外でご飯を食べるのもいいわね。」

「そうでございますね。外の空気を吸いながら食べるご飯はまた違った良さがありますからね。」

 

 サッと食事の準備しながら執事がお嬢様の相手をしていた。

彼女は待っているのが退屈だったのかだったのか辺りの景色を見渡していると疑問に思ったことを執事に尋ねた。


「あの山すごく焼け爛れているわね。」

「あそこでは兵士長殿と手強い魔物の激闘があったらしいですよ。」

「なんにせよ。兵士長が無事でよかったわ。」


彼女はほっとしていながら、少し悲しそうにつぶやいた。


「あ~最近、城下町にも行けてないからそろそろ行きたいわね。」

「そうですね。最近は魔物の数も減ってきていますので,そろそろ行けるようになるかもしれませんね。」

「まあ!なら、楽しみにしておくわね。」


 彼女はみるみる上機嫌になり、正面に向き直った。


「お待たせいたしました。本日のランチはオムレツとなります。」

「わぁーーーーーー!!わたしオムレツ好きなのよねぇー。」


目をキラキラさせながら彼女がオムレツを見てると


「クスッ」

 

私は思わず笑ってしまった。


「何よ…なんか文句あるの。」

「いえ、何もござません。早く食べてしまわないと冷めてしまいますよ。」


じと目で見てくる彼女に対して執事はクールに対応した。


「ふんだ。どうせ子供っぽいですよ~ふぁー美味しい。」

「お嬢様、喋りながらの食事は行儀よくありませんよ。」

「はーい。」


適当に返事を返すと彼女は黙々とオムレツを再び食べ始めた。

その間、お嬢様はオムレツ口に含む度にとても幸せそうな顔をしていた。


小さな幸せ


次回の投稿は20時の予定です。

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