【最終話 とある国の話】
これはとても昔に存在したとある国の話である。
その国の周りの治安は決してよくはなかったが隣国と協力して魔物たちから国を守り平和に暮らしていた。
そんな生活は永くは続かなかった。
ある日のこと、急に国中が火に包まれて燃え始めたのである。
後日、隣国が調べたところそこには沢山の黒焦げの建物と死体が存在していた。
隣国はとても悲しみにくれたこれまで盟友として一緒に戦ってきた友好国を失ってしまったからである。
そして、当時遊びにいっていた国の王子が帰ってくることもなかった。
当初は王子とお姫様が駆け落ちのために国を捨てていったのかと思われていたが王子の死体が見つかったことによりその可能性は消えてしまっていた。
しかし、お姫様の方の死体は発見されなかった。
その後、何年もかけて捜索が行われていたが見つかることは隣国が滅びるまでなかった。
そして、とある国は歴史上から名前こど消えてしまったのである。
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あの日、私は今も彼女と一緒にいる
誰の邪魔も入らない場所で
大切で愛して止まない彼女と。
目を瞑ったまま動かない彼女に私はそっと囁いた。
「お嬢様、見守っております。」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
なろう小説初投稿ということでとても読みづらい作品となってしまい申し訳ございません。
物語としましては完結しましたがおまけとして登場人物視点の話を追加しようと思います。