第1話 異世界転生、事の始まり
相変わらずのクオリティーですが、何卒お付き合いください。
こんな事ってあるのか、そう思った。
僕は前世で確かに死んだ。でも、神様の仕業なのか、なんだか転生してしまったようだ。
ていうか、目の前に「GKW-9000」とか、「OS Booting....」とかいう文字が浮かんでるんだが....
Assistant booted.
Intiarizing...
Japanese downloading...
Assistant rebooting...
アシスタント起動準備完了。
アシスタントを使用しますか?
(Y/n)
えぇ...これ完全にサイボーグかなんかになってるよね...
てか、俺の体どこ?
目だけ浮かんでる感じでめっちゃ変な感じ....
はぁ....まあ、なっちゃたものは仕方が無いし、使えるものはどんどん使っていこう。
(Y/n)
Y
《アシスタント、起動しました。何なりとお申し付けください。》
いや、めっちゃ声が滑らか。普通に秘書がいる気分だな。秘書なんてついたことないけど。
じゃあ試しに...
僕「あと何分で起動する?」
《あと、1分で起動します。》
僕「分かった、GKW-9000の仕様を説明してくれ。」
《分かりました。》
《GKW-9000は対神用の女性型アンドロイド。大抵は兵器として使用されます。最大出力は6000億GMP。処理速度は9800京Pflops*¹。身長は160cmです。》
《エネルギー源は空気中の窒素、この世界での魔素にあたります。》
《寿命は、魔素が尽きない限り停止する事はありません。》
僕「待って待って、GMPって何?」
《GMPとは、Giga Magic Powerの略称です。人類最高の大魔道士では、およそ6億GMPです。》
僕「え、チートじゃない?それ」
《調節可能なバルブが内蔵されているので、問題はありません。》
そういう事じゃないんだよねえ...
余裕で勝てちゃうのはなんか嫌だなあ。
まあ、使い方次第ってことか。
《そろそろ本体が起動します。》
了解、ってうわっ!眩し...!
【転生者の目覚め】
目を開けると、SF世界とは無縁な森の中にいた。どこなんだここ...
《情報収集が完了し、地形情報、場所の名前が確認できるようになりました。》
僕「その前に確認したいことがあるんだけど。」
《はい、何なりと。》
僕「僕の顔ってどうなってる?」
《空間上に鏡を生成。確認してください。》
自分の顔を見た瞬間に絶句した。そこにうつっていたのは、銀髪ポニーテールの絶世の美女。そして黒色のトレンチコート?を羽織っている。そして、刀を携えている
美しい、その言葉が一番似合う。
僕「これって、紛れもなく自分だよね...」
なんとも受け入れ難い姿になってしまったものだ...
あと、一人称絶対変えたほうがいいよね...
私、が良いのかな... そうしとこ...
私「鏡を消去して、地図を出して。」
《はい。なお、地図等のインターフェースは視覚ユニットの映像と合成しているため、他の人に見えません。》
《地図を展開します。》
ふむむ、なるほど、半径80kmぐらいは全部森なのか...
私「この森を出るのに必要な時間は?」
《およそ5分です。》
私「速すぎない!?」
《960kmで飛べますから。》
なるほどね... 色々とチート過ぎるわこの体。
次の瞬間、本能が警鐘を鳴らし始めた。
このままでは死んでしまう。そう言っているかのようだ。
《警告、半径100mに27体の敵対生物を確認。敵の位置は赤いマーカーで示されます。》
うわー...いきなり戦闘ですか...
《意識した場所にテレポートしたり、魔素操作系統の能力が使えます。》
私「要するに魔法みたいなやつ?」
《その認識で間違いありません。》
よーし、いっちょやりますか!
戦闘モード起動!
《戦闘モードに移行します。》
うお、インターフェースが変わった!?
というか、360度が一気に見れる!?
流石、機械の体は違うね〜!
...うるさすぎだな、落ち着こう。
よし、テレポートしたい場所を想像して...
.........ここだ!
【初めての戦闘】
私「うっぷ...テレポートの感覚には慣れる必要があるな...」
そんな事を呟き、辺りを見渡した。
《ジャイアントゴブリンが7体、スケルトンが6体、デビルウルフが4体、ジャイアントスネークが10体です。》
私「了解。」
「スタイリッシュに決めてやる!」
直線距離の短い奴から刀で、時には魔法術式を展開して魔導弾を撃ったりとか。遠距離の時の精度は流石です。
何だかんだあって、初めての戦闘は無傷で勝てました。
あとは、森を出てギルドを探しつつ宿を決める、っていう感じかな。
あ、一応死骸は持って帰ろうかな。
私「四次元バックパックみたいなのってある?」
《はい、使用しますか?》
そりゃあ、モチのロン!
《解析と鑑定も行いますか?》
お、何か興味深い質問が来たぞ。
やってもらおうかな、イエス!
《受け付けました。》
*¹Peta flopsの略称。読み方はペタフロップス。
9800京Pflopsは、人間の脳の処理速度の約40億倍にあたる。