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四天王最弱は宇宙を支配している  作者: 山目 広介
一章 四天王最強
1/5

四天王最強は引き籠もり

 相互作用四天王。

 強い相互作用。

 電磁相互作用。

 弱い相互作用。

 重力相互作用。

 この四つが素粒子の間を取り持つ、相互作用だ。


 相互作用とは力のこと。その媒介となる粒子があり、それはボソンと呼ばれる、スピンが整数のものだ。

 そして物質と呼ばれる素粒子で構成されているものの間を取り持つ。

 物質はフェルミオンと呼ばれている、スピンが半奇数(半整数とも言われいる)のもの。




 その最強の座に就くのは略して強い力(・・・)。その正体はグルーオンと呼ばれる物。実は八人兄弟だ。

 どのぐらい強いのか。それは四天王二番目の実力者、電磁気力との相対的な強さが百倍。その差は圧倒的だ。


 だがその力に反して、コミュ障で近くの物としか関わらない。

 陽子や中性子といった重粒子(バリオン)の内部で引き篭もっている。ハドロンと言った方が正しいかもしれない。中間子(メソン)の中にも引き篭もっているのだから。

 つまりクォークと呼ばれる物たちの間でしか関わらない。

 もっと正確には陽子や中性子の中で働いている。



 どのくらい近くかと言うと原子核と同程度の10のマイナス15乗メートル程度の範囲だ。

 ちなみに原子の大きさは10のマイナス10乗メートル程度。

 1ミリメートルが1メートルの1000分の1。10のマイナス3乗メートル。

 1ミクロンと呼ばれる1マイクロメートルが1掛ける10のマイナス6乗メートル。

 まだまだ全然足りない。それだけ小さい。


 そしてクォークたちも引き篭もりだ。

 彼らも単独行動が不得手で強引に引き摺り出そうと引っ張ると、粒子反粒子の対生成を起こし、中間子と呼ばれる物になって出てきます。

 現在のところ未だに単独行動を発見した者はいません。

 そのへんの引き篭もりとは年季が違う。


 これはクォークとグルーオンは色荷(カラーチャージ)を持っているからだ。

 色荷を持たない状態を「白色」という。

 この白色じゃないと出て来れない。


 色荷は三つあり光の三原色から、「赤」、「緑」、「青」と呼ばれている。

 さらに反粒子に対しては「補色」がある。「反赤」、「反緑」、「反青」と呼ばれる三つだ。


 これらを扱う学問が量子色力学。英語の頭文字をとって、QCDとも言われている。




次回 八兄弟について

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