(番外)とあるコンビニ定員の手記
『この手記を読んでいる者に一つのお願いをすることをどうか許して欲しい。頼む.......
私という存在を覚えていて欲しい。』
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X月XX日:とあるコンビニ
世界が変わり果ててから数日が過ぎた。これほど数日が長く苦しいものだと感じたことがなかった。今日より手記を書くことにした。このように自分の記録を残すのは少し恥ずかしい気持ちもあるが今は何かしなければ気が狂いそうだ。
私はここのコンビニの店員だった男だ。 こうやって世界が終わりを迎えようとしている中でここで籠城しているとは皮肉なものだ。思い返せばろくな人生を歩んでいなかった、親を傷つけ刑務所に入りここで働き始めようやくやり直せると思ったら今度は世界崩壊だ。
家に帰りたい、その気持ちだけが埃のように積もっていく。だがそれが出来ない出来ないのだ。
今こうやって書いている間にも化け物たちはコンビニの周りを這うように動いている。脱出しようものなら即座に襲い掛かってくるのだろう。何とか商品で食いつないでいるがそれもいつまで持つものか.......。
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X月XX日:とあるコンビニ
もうだめだ、気づかれた。トイレに立てこもっているがドアをドンドンと叩いていやがる。時間の問題だ ロクデモナイ奴だったが最後に ……った
『これ以降空白のままであり手帳は血で染まっていた』