そろそろSFチックになってきた
テレビでやっていたのは能力についてだ。ゾンビときて今度は能力かよ。マジでSFだなおい。
どうやら突然覚醒するらしい。どこの能力もののラノベなんだよ。まあゾンビいるんだし能力があっても不思議ではないかな。でも能力か.............。俺も能力覚醒しないかな。
あれから数日、特に何事もなかった。テレビで情報を集め、双眼鏡を使って外の様子を伺い食料などを少しづつかき集めて備蓄を貯める。そんな生活をしていた。
しかしこのままではジリ貧だ。というのも食料や飲み水の備蓄は蓄えてあるが近くのコンビニやスーパーの食料や飲み水も全て無くなった。つまりこのまま消費する一方では尽きてしまう。今度から少し遠くまで散策することにしよう。 確か学校とかは避難所になっているから多少人がいてもおかしくないかな。
「ゾンビになってなきゃの話だけどな。」
翌日、いつもの様にリュックザックを背負う。いつもと違うのは中身だ。いつもは拾うため物は少なくしているが今回は遠くまで散策するのが目的のため拾うことは考えていない。そのため保存食 飲み水やタオル、護身用の包丁に懐中電灯マッチ等を詰め込んである。
まず最初に行くのは小学校。廊下から見る限り人がいるかどうかわからないため行っておく。
ゾンビを警戒しながら迂回しつつ、俺は小学校の裏口付近までやって来た。立っている人間はいないが扉の向こうから微かに声が聞こえてきている。 どうやら生き残っている人がいる様だ。 このまま入ってみるかと思ったが厳重に鍵をかけてある。まあ当然だな。
仕方ない 人がいたのを確認出来ただけ良かったとしよう。情報収集したかったのに。
そんなわけで歩き出した俺であったがふと空を見上げた..........そして唖然とする。
空は青く快晴であった、そんな青空のキャンパスを背景に
一人の少女が空を飛んでいた。