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非日常は突如やってくる

注意 この作品は作者の思いつきで書かれています。

現実を受け入れれないとはこういうこと何だろう。視界に入り、音を聞き、肌で感じてなお脳が受け入れようとしない。それは何なのか....信じたくないからなのか現実を受け入れてしまう事への恐怖からくるものなのかどうかはわからない。 だが俺はこのどうしようもなく壊れてしまった日常が夢であることをただただ祈るばかりだ。どうしてこうなったのか......それは神のみぞ知る。








X市それが俺の住む市の名前だ。都会というにはビルや建物が少ない、田舎というには人が多い。詰まる所田舎と都会との中間だ。

そんなX市の一角にあるマンション。住居人は1人だけというマンション。俺はそこで住んでいた。



俺の名は日々色 暁(ひひいろあかつき) どう考えても真面目に付けていないであろう。

小学校の頃名前で酷いいじめを受け、早くもニート生活が始まった。ふざけた名前をつけた両親だが金だけはあった。人 一人ぐらいなら余裕で養える財力は俺の未来への渇望を削ぐのには十分すぎた。毎日ゲームをし、ラノベを読みたまに外へ出かける。そんな生活が続いていた。


だが俺が十四の頃、つまり中学二年生ぐらいの頃、両親は死んだ。死んだと聞かされた時、後から自分でも驚くほどあっさりとしていた。ニート生活になり両親とも顔を合わすことなく生きているうちに両親への愛情も無くなっていた。そんなわけで葬式にも出席もせず両親の莫大な遺産を相続したという次第だ。両親が持っていたマンションに住み着き日々自堕落な生活をしていた。結婚もせず働きも学びもせず、ただ1日1日を消化する。




そんな日常がいつまでも続くと思ったいた。だがそんな日常は世界はあっという間に崩れる事となった。







七月に入った初夏。十六の誕生日を何日か前に迎えた俺だがいつものように昼頃に起きた......という訳ではなかった。

というのも一昨日から人気のゲームのイベントがあり、寝ることもせずに周回していたため、力尽き寝てしまったのだ。


「ん.........今何日だ?」


常に閉めてあるカーテンからは日の光が煌々と輝いており朝であることを声高に主張している。 感覚的に丸々一日寝てしまったようだ。ログインボーナスを取り損ね、嘆きながら冷蔵庫からジュースを取り出し飲みながらパソコンの電源を入れた。



「あっ......なんでこんなにメール来ているんだ?」


いつものようにギルドメンバーの誘いや広告かと思ったのだがそれにしても百通以上のメールが来ている。スパムメールが来ることはないのだけれどなーと思いながら開く。


「................っは?」


届いてきたメールの中身はいつものようなメールではなかった。最初冗談だと思っていた。メールの内容があまりにもふざけたいたからだ。しかし、差出人の名前が三十人を超えた辺りから異常性に要約気がつかされた。




届いたメールはだいたい同じようなものであった。 俺の安否確認、そして『街でゾンビみたいのが暴れている』だった。



しばらくして慌ててカーテンを開けた。開けた先にはいつもの街がある。たまにここから眺める景色は格別だと思っていた。




だが今俺の目の前に見えるのは変わり果てたX市だった。

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