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Diverse Road Online  作者: 漣ナガレ
第一章 冒険の始まり
8/19

Road8 棚から牡丹餅?

改めてアイテム表記を変更しました。これまでアイテム表記がバラバラだったのでこれで見やすくはなったと思います。

それに伴い、少し編集もしました。

再びログインしてちょっと街を探索した。といっても施設の場所の確認くらいだが途中で図書館らしき場所や地下水道への入り口、裏道のゴミ捨て場みたいなところを見つけた。図書館や地下水道の入り口は閉まっていたが時間経過かクエストなんかで開くだろう。


ゴミ捨て場は何か所かあった。


「こういうのって少し気になるんだよな。現実(リアル)じゃやりたくはないけど家電が多く捨ててある場所って何かありそうで面白いんだよな。俺って変人か?」


拾ったものはこんな感じのものだ。



骨 三個

空き瓶 四個

屑鉄 二個



「ガラクタばっかじゃねぇか。俺何してるんだろうな。」


途中ぼやいていたが三か所目でこんなものを見つけた。




鉄の指輪:鉄でできた指輪。

効果:DEF+5 装備重量+1 

種別:装備品(装飾)


古びたコイン:古びているコイン。鑑定することで何かわかるかもしれない。

種別:鑑定・換金アイテム。




「鉄の指輪はうれしいけど、鑑定アイテムってどこで鑑定するんだ? …そういえば壺とかそういうものをめっちゃ置いてた店があったな。あそこか?」


それは後でリンに聞くとして鉄の腕輪は身につけておく。無いよりましだ。













「リンは……ログインしてるな。」


あの後何もなかったのでリンに聞くことにした。ウィンドウメニューからフレンドチャットを選ぶ。


「チャットコール。」

『あれ、お兄ちゃんどうしたの? チャットなんかしてきて。』

「ちょっと聞きたいことがあってな。」


声を聞いた感じ戦闘中ではなさそうだ。じゃあゆっくり聞けるな。


「鑑定アイテムっていうのを手に入れたんだがどこで鑑定するんだ?」

『お~鑑定アイテム手に入れたんだ。結構レアなんだよそれ。』

「そうなのか? まあほかのゲームでもそうか。」

『どんなアイテムなの?』

「古びたコインってやつだ。」

『古びたコイン? 聞いたことないな。』


リンはこのアイテムを知らないらしい。追加されたか、ただ知らないだけか。


「それで、鑑定できる場所はどこにあるんだ?」

『えっとね、確か西の広場の近くに壺とかおいてある店があったと思うけど確かそこだよ。』

「あぁあそこでいいのか。」

『行ったことあるの?』

「街中探索してた時に見つけた。」


その後は互いの近況報告や雑談をしてチャットを切った。








「いらっしゃい…。」


鑑定してくれる店に来てみたがいかにも古い店っていうのが分かる。おまけに暗い。店が暗い。確かにリアルでもこういう店あるけどいかにもって感じだな。遊んでんのかこのゲームの作成者とスタッフ。


「鑑定ってここで出来るか?」

「……そういうアイテムがあるならたしかにここで出来るぞ。……持っているのか?」


突っかかりにくいじいさんだな。俺こういう人苦手なんだが。

とりあえず持っている古びたコインを骨董屋のじいさんに手渡す。


「…ちょっと待ってな。」


骨董屋のじいさんは引き出しからルーペみたいなものを出して観察している。この時間が他のゲームでいう

[鑑定しますか? はい/いいえ]

ではいを選んだあとの時間だな。携帯型のゲームでは一瞬で終わるのが多いが。


「これは……王朝時代の貨幣だな。」

「王朝時代の貨幣?」

「そうだ。ここは今シュバリエ王国の領域だがそのはるか昔は王朝と呼ばれる国の一部だったんだ。その当時に使われていた貨幣だ。」


ゲームの設定らしいがいまいちピンとこない。まあ始めたばかりだから仕方が無いか。


「…でどうする? いらないなら俺が買いとるぞ。」

「どんくらいで?」

「十五万Gだ。」

「は!? 正気か!?」


俺は言われた金額に驚く。貨幣一枚十五万とかどんだけだよ!?


「正気だ。これにはそれぐらいの価値がある。どうする?」

「………じゃあ売るわ。」


こうして俺は一気に十五万G手に入れた。






「一気に十五万手に入れちゃったよどうしよう。ま、一つは使い道決まっているけどな。」


こつこつ稼いで十万貯めるつもりだったが一気に十五万手に入れてしまったのでさっそくあの小屋をかうことにした。地道な長期戦になりそうだったのでよかったな。


「不動産屋は……、っとあったあった。ここか。」


街を探索しているときに見つけた家のシンボルが飾られてあるいかにも家売ってます、と言っている不動産屋に入る。

受付が四つあってその隣には大きな掲示板らしきものがあり、そこに多くの紙が貼られている。その他に目立ったものはない。あってもなぜ不動産屋に? となるだけなんだろうが。


「いらっしゃいませ。御用は何でしょうか?」


受付でお目当ての小屋を探す。掲示板に貼られていないものは受付で探すようになっているらしい。

小屋の情報を見つけたので受付のNPCに示す。


「ではこちらの家ですね。分割で払いますか? それとも一括で?」


分割できんのかよ、と思ったがここは一括でその場で支払う。けれど一気に十万無くなるのはやっぱ少し抵抗あるな。


「お待たせしました。ではこちらをどうぞ。」


手渡されたのは番地と自分の名前が署名されている紙。




[地主書を手に入れた。]




これは俺が管理していますよっていう証明書みたいなものか?


「ご利用ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」


こうして俺は自分のホームになるであろう小屋を手に入れた。




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