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Diverse Road Online  作者: 漣ナガレ
第一章 冒険の始まり
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Road5 売買と町の北側

町に戻る前に一戦ドンパチやった。バイバードとかいう鳥でまあ攻撃が当てにくい。一撃かましたら離れて攻撃してまた離れての繰り返し。無駄に時間くったわ。おかげで見切りのスキルが上がったけどな。


町の中は見た感じプレイヤーが減っている感じがするな。それでも多いが、多くがもう町の外に出かけたんだと思う。

ブラブラしていると露店が多く集まっている道があった。しかもその多くがプレイヤー露店だ。始まってまだ数時間だが既に店をかまえることが出来ているのはすごいな。


通り際に少し見ていくがまだ目新しいものは少ない。武器を売っているところも見たかったが人が多いので断念した。防具も同様。やはり装備は人気があるようだな。


とりあえずここに用は今はないので作ったものはNPC商店の方へ売ってみた。

結果、所持金全く増えず。やはり他のゲームと同じようにNPCの所で売るとかなり安い。金貯めたいならプレイヤーとしろってか、コミュニケーション取るの苦手なんだがな。

ちなみに所持金3250G。あの露店売りしていたプレイヤーたちはみな同じ旅商人の敷物というアイテムを敷いていた。あのアイテムは敷けばどこでもその場で簡易商店が出来るという序盤からあるアイテムだ。店で見たが一万した。少し程遠いな…。







現在俺は町の北側に来ている。町の北側はモンスターはほぼ出ない。出ても草食獣のメルエットとかいう奴でノンアクティブモンスターだ。なぜこんなのしか出ないのかというと…



「畑ばっかりだな。けど結構荒れてるぞ、手入れされているところとされていないところの差が激しい。どうしてこんなことになってるんだ?」


そう、北側は簡単に言えば農場エリアなのである。しかし現在使われていうようなところは少ない。まあ始まったばかりで畑買う奴はいないだろうがそれでも荒れすぎている感じがする。これはイベントかクエストの感じがするな。


「おう、兄ちゃんどうしたんだ?」


とりあえず農作業している農夫のじいさんに話しかけてみた。じいさんによると最近ここら辺は作物が育ちにくくなって多くの農家が違うところへ行ってしまったそうだ。じいさんはここを離れたくなくて頑張って育てているらしい。頑張れじいさん。


「それに牧場の主さんが数年前のモンスターの大量発生で借金してな。それを返すために土地売っちまったんだよ。」

「牧場? ここがか?」

「おう。ここは以前動物やおとなしい魔物と一緒に畑仕事してたんだぜ。けど今はその面影がほとんどねぇなぁ。前はよかったんだがなぁ」


家畜っぽい感じか? 俺は魔物のメルエットの姿が目に浮かぶ。確かにあいつらは牛の様に体格がいい。畑仕事には使えるだろうな。









農夫のじいさんと別れた後近くの花畑で寝転がっていた。風が涼しく、天気は快晴。のんびりとするにはいい感じだ。


「花採取してみるか。」


近くに咲いていた花を手に取ってみる。



青の花:青色の花。微量だがHPを回復できる。

効果:HPを5%回復する。

種別:消耗品 素材アイテム



「これ素材アイテムかよ。もしかして他の花もか?」


俺は違う花も手に取ってみる。同じように素材アイテムだった。黄色い花には微量の麻痺効果が、赤い花には微量の発火効果があった。


「なんでこんなもんここに咲いてんだよ。気にしたら負けか? これ。」


色々疑問がポンポン出てくるがゲーム設定だということにした。ホントに気にしたら負けだな。


「うん? これもしかして…。」


俺は手に取った花を見つめる。手に触れる部分が妙に湿っているのだ。俺はこれが気にかかっていた。


「…やってみるか。」


俺は石包丁で花を地面に近い茎の方を切った。すると案の定茎から花の蜜とは言えないが液体が滴り落ち始めた。それをビンで取って見てみる。



青の花の蜜:青の花からとれる蜜。回復力を高める効果がある。昔から傷薬などに使用されている。

種別:素材アイテム



マジか。同じ素材でも採取の方法によってとれる素材変わってくるのかよこれは奥が深い。かなり多くのことを試さなくてはならないな。

その後とりあえずその辺の花を一通り採取したので町に戻ってログアウトしようかと思っていたがその前に蝶を発見した。


「あれモンスターか? にしては他のと雰囲気違う。しかもこのあたりってモンスターでないんじゃなかったか?」


メルエットは別としてこの辺りにモンスターは出ないとリンも農夫のじいさんも言っていた。ならあれはいったいなんだ?


「お、こっちに来るな。」


ヒラヒラとこっちに少しずつだが飛んできている蝶は近くの花にとまった。ピンクと白を基調としたきれいな羽をしている。


「名前はフェアリーバタフライ。レアモンスターか?」


レアモンスターはたまに出てくるモンスターで同種のモンスターよりも強かったり特殊な攻撃やスキルを持っていたりするベータテスターたちの中では出会ったら倒せ、というフレーズがついていたというモンスターである。まさかであうとは思わなかったな。


「危険はなさそうだな。こっち来るか?」


俺は座って採取した花を束ねて少し掲げてみる。終えはできれば倒すよりもテイムしてみたかったので誘っている。


(おっ、来るか?)


少しずつ近づいてきているので思わず息を潜めてしまう。近くに来れば来るほどより羽のきれいさが分かる。そして…


「お~、乗った乗った。いいなこのアングル。スクショ撮ろう。」


俺の持つ花にフェアリーバタフライが乗ったのでメニューからスクリーンショット機能を使って写真を撮る。


「なんか懐かしいなこの感じ。小学生の時もこんなことしたな。」


小学校の時に外で虫取りをしたり手に虫を乗せようと頑張っていたような覚えがある。今はあまり覚えいないので残念だが。


「さて、やるか。テイム!」


俺は調教のスキルアーツ、「テイム」を使用する。成功すればそのモンスターは従魔として従えることが出来る初期から使えるスキルアーツだ。だがベータ版では使えないスキルとして挙げられていた。だからあえて取ってみたんだが。果たして…












[テイムに成功しました。このモンスターに名前を付けてください。]










どうやらテイムに成功したようだ。やったね。





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