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Diverse Road Online  作者: 漣ナガレ
第一章 冒険の始まり
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Road4 生産活動

「結構あちこちにあるな。もっと少ないかと思っていたが。」


俺はまたあれからまたフィールドに出た。今度は素材の収集が目的だ。今は主に街の周辺を探索しているので敵も弱く、ほとんどがスライム程度らしい。夜は別らしい。素材が収集できるポイントは通常では見えないらしく、初期では感知、発見、捜索などのスキルがそれにあたる。似たような効果で似たような名前のスキル多すぎだろ。

薬草、ハーブ、石、木の枝、鳥の羽などを採取ポイントで拾った。石は普通に拾えたが…。これ何かに使えんの?


「お、新しい敵がいる。名前はワイルドラットか。」


俺は鳥の目と感知のスキルのおかげで敵や採取ポイントが多少遠くても見つけることが出来る。まだ精度は低いが初めからこれが使えることは大きなアドバンテージだろう。ワイルドラットの数は三匹、こちらは一人で囲まれれば分が悪いかもしれないが何とかなるだろう。


「ふっ!」


ワイルドラットの背後からダッシュで近づき斬りつける。体力は一割強減少した。これならいけるな。ラットたちは俺に真正面から噛みつこうと跳んできた。しかし俺は難なくそれを避け、避ける最中に二回斬りつける。見切りスキルのおかげで動きが多少ぶれて見える。次の行動がわかりやすいな。


「さっさと終わらせようか。スラッシュ!!」


避けて斬りつけ、避けながら斬りつける。そんなことを繰り返しているうちにラットの群れは全滅した。以外にあっけない。さてドロップは、と。


「獣の皮に鼠の牙か、普通だな。」


ドロップは固有ドロップと共通ドロップの主に二つに分けられる。固有ドロップはそのモンスターのみから手に入れることができ、共通アイテムは獣の皮なら動物系のモンスターから手に入る。

さっき倒したワイルドラットならモンスターの中で獣系のラット種であるので獣系と(ラット)系のアイテムがドロップする。バリエーション豊富ですべて一度コンプしようとしたら酷だな。










「じゃ、始めますか。」


今俺がいるのは町はずれの森にあるセーフティエリアである。セーフティエリアではモンスターが出現せず、追いかけられていてもここへ逃げてくれば魔物は去っていくという非常に便利な場所である。各地に点在しているが境界線は見えないので判断するには慣れが必要だ。


「まずは調合から行くか。材料は薬草とかハーブとかかな。」


俺は手に入れたアイテムを整理しながらこれからのことを考える。調合などの生産を行う場合には二つの方法がある。一つはウィンドウメニューを使った生産。これは一度作ったものならそのアイテムをタッチし作りたい個数を決めるだけで作ってくれるものだ。しかしデフォルトでは性能が低いものしか作れず性能を上げるには一度手作業で作り、そのレシピを登録する必要がある。もう一つは手作業での生産だ。手作業で生産するには特定のスキルと道具が必要でマニュアルも何もなしに作らなければならない。さっきも言ったが一度は手作業で作らないとメニューから作れないのだ。


「けど、地味に調合セットが高ぇ。他のもそうだとしたら初めから生産職の人はきついぞ。俺は違うが。」


初級調合セットは3000G。スライム九体、ワイルドラット三匹と戦って得た金額と差し引いて現在の所持金は750G。金欠だ。これから稼ごうとなると町の周辺でモンスターを借るのはきつくなるだろう。俺と同じビギナーがこのあたりのモンスターを狩りまくって再出現(リポップ)の間隔が長くなってあまりおいしくなくなる。稼ぐには物を売らなければならない。


「まぁいいか。とりあえず作ってみよう。まずは薬草から。」


調合セットにあるすり鉢と乳棒みたいなもので薬草をすりつぶしていく。ある程度すりつぶしたら布に包み水に入れる。ある程度待つと水の色が変わった。


ポーション-3 三個が出来た


「何だこのマイナス表記?マイナスの分だけ品質悪いのか?」


ポーション-3:少し質の悪いポーション。

効果:HPを7%回復する。

種別:消耗品


おい、これ店売りより質悪いぞ。店売りが10%の回復だから3%低い。やはりこのマイナス表記は質の低さを表しているらしい。ということはプラス表記もあるだろうな、試すか。



あれこれと手を加え一番出来が良かったのはこれだ。


ポーション+5:質の良いポーション。

効果:HPを15%回復する

種別:消耗品


「これ以上の物は出来なかったな。素材がないのか、セットが初級だからか、はたまたレベルが低いからか。」


まあわからん。ちなみに最初の方法ではポーションはマイナス表記は消えたものの、プラス表記にはならなかった。外れ手順とちゃんとした手順があり、外れ手順ではプラス表記にはならないのかもしれない。


「他の作ってみるか。」


次はハーブ。リアルでは香り付けに使われているとか匂いで心を静めるとかそういうことしか聞かないからどういう風にすればいいのかわからないので薬草と同じことをやってみたらこんなことになった。


魔力回復増進薬:MPの自然回復速度を少し増加させる。

効果:MP回復速度上昇(小)

種別:消耗品


「名前がちょっと固い気がするぞ。もうちょっと違ったネーミングはなかったのか。」


けどこれ需要あるか? 回復ならいつでもあると思うが回復速度はあまり必要ないように思えるが…

その後は調合スキルや工芸スキルを使い、収集した素材を使って色々作ってみた。すぐ取れる素材は少しだけ残して多くを使いあまりとれなかった素材は使わず次の機会に回そうと思う。

出来たアイテムリストはこんな感じだ。


ポーション+5 四個 (主に薬草、水)

ポーション+4 一個

ポーション+2 三個

ポーション 四個

ポーション-1 二個

ポーション-3 三個

木の矢+2 七本 (主に木の枝、羽毛、石)

木の矢 十二本 

魔力回復増進薬+3 二個 (主にハーブ、水、花びら)

魔力回復増進薬+1 一個

魔力回復増進薬 二個

石包丁・素 四個 (主に石)

石包丁・素+1 二個

滋養素・苦 (主にキノコ)

滋養素 (主にキノコ、花の蜜)

松明の素 二個

燃えるゴミ 二個

燃えないゴミ 三個


などなど調合がメインだったが初めてにしてはいい出来ではないかと思う。次はもう少しいいものを作れたらうれしいが。


「いったん街に戻るか。売れるものあるか、これ?」


そう呟きながら俺は道具や素材を片付けていった。









ちなみに燃えるゴミなんかは失敗作である。








SP 0pt

メインスキル

「剣Lv7」「調教Lv1」「調合Lv4」「工芸Lv2」「鳥の目Lv4」「速度上昇Lv3」「身軽Lv2」「魔力Lv1」「見切りLv3」「感知Lv3」


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