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Diverse Road Online  作者: 漣ナガレ
第一章 冒険の始まり
17/19

Road17 墓場

なるべく一体ずつおびき寄せて各個撃破していきたいところだがあいにくそんな都合のいいアイテムは持ってはいないし作ってもいない。なら音を立てて呼ぶしかないのだがそこで気になるのがあいつらの行動パターンだ。

大体他のゲームなら一体に気づかれるとそいつを含むグループ、またはそいつから一定範囲の敵は攻撃した対象に向かってくることが多い。今回もそのパターンに当てはまるなら囲まれて詰むかもしれない。俺はまだ武器が少し変わっただけで初期装備だし、前もウルフに囲まれて死んだしな。けれどやらなければ進まない。


俺はその辺に転がっている石を何個か手に取る。投げにくいものは工芸スキルを使って少し形を整える。ぶっちゃけスキルの無駄使いだな。


「さてどうなるか。」


敵の中で集団から離れていてかつ孤立しているスケルトンに向かって石を投げる。あ、頭に当たって頭蓋骨が欠けた。もしかして脆い?

石を当てたスケルトンは・・・こっちに来ない?周囲を見渡すような動作はしたが結局フラフラ歩き始めた。ほかの奴らは特に反応はしていない。奴らはグループではないらしい。

そのあと何回か試したが、あいつらはグループではなくて単体の敵があのお香によって集まってきた集団らしい。


それならば各個撃破していくことは難しくはない。


「よし、やるか。」


まず近くにいるスケルトン二体の近くにわざと石を投げ音を立てる。よし狙い通りに石が落ちた地点へ寄ってきた。次に一体に直接石を当てる。今自分はわざと墓石の陰から身を出している。これで相手が気づけばスケルトンが俺にというかプレイヤーに反応する距離が大体わかるはずだ。


「カカカカカッ」

「気づいたか、大体十五メートルぐらいか。」


スケルトンの装備は錆びた剣一本。石を当てた感じでは体力は高くなく防御力も低いはずだ。俺は少しづつ歩きながら後退し、他の奴らと距離を少し話していく。戦闘中に他の敵を巻き込みたくはないからな。

スケルトンが緩慢な動きで剣を振り上げて攻撃してくる。それを剣で受け流しそのまま流れるようにスケルトンを斬りつける。は?HP七割削れたぞ。防御力低くないかスライム並みだぞおい。

そのまま追撃し一体目を仕留める。案外あっけなかった。少し拍子抜けだな。


その後も同じような要領でスケルトンをおびきだし倒していく。動きが遅すぎて途中から同時に攻撃しても問題なかった。


それにしても……


「あのローブの奴はなんで襲われないんだ?普通のNPCなら襲われているはず。」


考えられる理由としては魔法かアイテムを使ってスケルトン達の目を欺いている、もしくはあいつらはを使役している、この二つくらいか。他にも考えていることはあるがさすがにないと思うから除外しておく。



さて、スケルトンは大体終わったところでそろそろ他の奴らの数を減らしていきたいところだ。とはいってもスピリットはさっきからスケルトンと共に近付いてきていたもののノンアクティブのモンスターだったので基本攻撃してこない。ので放っておく。


ボーンウルフの数は六体。二体は行動範囲が似ているでおそらく同時に戦闘になるからあいつらは後だ。となるとやはり今まで通り孤立している奴からおびき寄せるのが一番楽な様だ。


石を投げ今までの要領でボーンウルフを一体おびき寄せる。

どうやら一体だけうまく釣れたようだ。こちらを視認すると吠えながら走ってくる。どこから声出してんだ?という疑問も持つが問題はそこじゃない。


動きが緩慢過ぎるのだ。以前夜にであったウルフに比べると明らかに遅い。正直言って余裕なレベルだ。


「あっ他も気づきやがった。けど問題ないな来る前に倒せる。」


最初に来た一体を避ける間際に斬りつける。こけたところにさらに追撃。そのままボーンウルフは光の粒子となって消えていった。

そして寄ってきたもう二体の攻撃を避ける。やはり弱い。方向転換の時になぜゆっくりと歩くのか。そんな隙にスラッシュ、クイックを使ってすぐさま仕留める。


残りは自分から攻めていって倒していき、残るはローブの奴だけになった





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