Road14 新たな街
「さて、何にするか・・・。」
「ん?何をだ?」
「いつの間にか剣スキル20になってたから成長か派生させようかなとな。」
前見たときはまだ12か13位だったはずだがいつの間にか20なあなって成長か派生ができるようになっていた。
成長は剣のカテゴリの中から新しい剣として、派生は剣とは少し違うがそれに近しいものにできるらしい。
双剣、片手剣、大剣、曲刀、弧刀、薙刀、爪、鎌などなどかなり多い。フィールドじゃないところで後でゆっくり見た方がいいなこれは。
「ちなみに初期武器にスキルがあるって知ってるか?」
「はぁ?」
初期武器にスキルなんて付いてたか?ちま思い鑑定してみる。
冒険者の剣:冒険者となった者が初めて持つとされる剣。バランスが良く、扱いやすい設計となっている。
やっぱりそんなスキルがあるという表記はどこにもない。
「そんなのどこにも見当たらんのだが?」
「隠しスキルの一つだからな。最初は驚いたわ懐かしい。」
「そのスキルはスキル変化といってな。鑑定系のスキルレベルがかなり高くないと見えんらしい。ベータ版の時に発見したやつはベータ版が終了する二日前位に見つけたらしい。」
話だけ聞くと俺の鑑定レベルではまだ遠く感じるな。しかし隠しスキルねぇ……。後で少しだけ調べたら特定の武器やとあるシリーズの防具を揃えたら発動するものがあるとかないとか。定番っていえば定番な発動条件だ。
そうこう話しているうちに道の向こうに町が見えてきた。どうやらやっと第二の街についたらしい。
やれやれ散々な道のりだったな・・・。
「んじゃまたな。」
「また今度お願いします。」
「さよなら。」
街についてすぐの門のところでシンジたちとは別れた。タクミが案内をしようかと持ち掛けたが断った。やっぱり新しい所は自分で探索したい。
第二の街は第一の街よりは少し小さいがそれでも消耗品やNPCの商店、武具屋などは結構充実しているんではないだろうか。ちらほらプレイヤーの店もあるがまず第二の街にプレイヤーがあまり来ていないか、ほかの理由で空いていた。ので第一の街よりはゆっくりと見て回れたがまあ今のところ欲しいものはないというか金がもったいないというかそんなところだ。
そんじゃレフールじいさんの欲しがっているソマトリ草を売っている店に行きますか・・・。
「無い?」
「そうさね、協力してはあげたいんだがね採れる場所が今最近ンスターが多く湧いてて採りに行けないのさ。」
レフールのじいさんに教えてもらったというか紙に書いてあった店の場所は街の裏通りだった。少し迷った末に見つけたが肝心のものは無いという。この店は少し変わった薬などを売っている店らしい。店主のサディの婆さんははレフールのじいさんと古い知り合いらしい。
「あんた冒険者なんだろ?ならちょうどいさね。依頼としてお願いするさ。」
[クエスト:「薬師の依頼」が発生しました]
ダークボーン討伐数:0体
ボーンウルフ討伐数:0体
ダークスライム討伐数:0体
薬草確保数:23個
毒草確保数:17個
弱霊草確保数:0個
ソマトリ草確保数:0個
何やら知らないものも混じっているが詳細は教えてくれた。普通ならばサディの婆さんは自分で作った魔よけの薬を使って運動がてら店の商品の材料を家族の誰かと採りに行くらしい。しかし数週間前から周辺に現れる魔物に自分の薬が効かなくなってきたらしい。材料を変えてみたが効果は無し。試しにスライムを狩って調べてみたら魔力量と質が変化していたらしい。けれども街の近なのに魔力が急変するということは異常らしい。依頼を出しても音沙汰無いので困っていたという。ご苦労様です。
「さてと、一応一通りやることは終わったからスキル習得するか。」
街の外ではセーフティエリア以外じゃゆっくり見れないからきちんと確認しておくか。




