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第二十七話:手紙を書こう

 森の小屋にフィーオを預かって、はや幾日か。

 俺は彼女に「エルフ族長へ手紙を出そう」と薦めていた。


「えー。面倒くさいよぉ、手紙代が勿体無いし」

「郵便屋ヲ呼ンデラレルカ。俺ヤ、ヌケサク達ガ運ブヨ」

「うぇー。中身見られそう」


 どんだけ無礼な人格をしているんだろうな、コイツの中で俺達は。


「タマニハ手紙ヲ送ッテ、無事ヲ報告シテ安心サセルノモ子ノ勤メダ」

「親の勤めは果たさなくて良いの?」

「子ガ健全ニ育ッテイル。ソレダケデ親ノ勤メハ果タシテイルサ」

「納得できないよー。面倒くさいよー」


 ジタバタするフィーオに、俺は羽ペンと羊皮紙を渡す。

 すると嫌々ながらも、少女はペンに黒インクを付けて書き始めた。

 小言や愚痴の多い子ではあるが、入り口まで誘導すると後は自発的に進んで行う。

 なんだかんだで、よく出来た子であった。


「チチキトク スグカエレ」

「ソリャ電報ダ。シカモ、オマエニ宛テルベキ文面ダロ、ソレジャ」

「前世はムー大陸で光の戦士でした。同郷の方は一緒に騎士団を組みましょう」

「雑誌投稿シテンジャ無イ。親宛ダト言ットルダロウガ」

「でも記憶継承の転生物は人気だよ?」


 やかましい。

 手紙に向かうフィーオの為に、俺は水差しでも用意してやろうと立ち上がった。

 調理場に向かう途中、振り返って少女の背中を見る。


「少シハ成長シテイルナラ良イノダガ」


 エルフ族長から彼女の再教育を頼まれて、何の成果も上げられないとか話にならない。

 そうなれば、俺はこの森から追い出される事だろう。

 おてんばに育ったエルフ少女を更生させる。それが永住権との引き換え条件だからだ。


「幼女の成長。それは人類に残された最後のフロンティア」


 俺の呟きを曲解して反応して来たのは、元野盗の人間ヌケサクだ。

 彼は他に二人のオーク、ピッグとポークを部下に連れている。

 だが今は一人で行動しているようだ。

 いずれも競い劣らぬ変態と馬鹿の集まり故、居ない方が助かるが。


「オイ変態、口ヲ開クナ。宇宙ニ追放スルゾ」

「うぅ、僕らは十三人になってしまった……」


 ここに居る全員より増えてるじゃねぇかよ。


「まぁ事情はこっそり見てて知ってるんですけどね、はい」

「他人ノ行動ヲ監視スルンジャナイヨ」

「でも郵便屋が配達しないのは片手落ちですよ、兄貴」


 藪から棒に何を言い出すかね、コイツは。

 ヌケサクはそんな自説を切り出して、言葉を続ける。


「俺達が運ぶと知れば、手紙の内容はどこか遠慮されるはず。それじゃあ意味がありません」


 まぁ、そうなるだろうな。

 だがたった一回の手紙の為に、まさか郵便屋を募集するワケにもいかない。


「そこで、俺はとっておきのカラクリロボを用意しましたっ!」

「ハァ?」


 ヌケサクが合図をした瞬間、森の奥からガションガションと何かが歩いてくる。

 アレは……羊のロボット?


「連邦の白い悪魔こと、郵便メカ・シロヤギですっ」


 ヤギで悪魔って、それバフォメットとかじゃねぇのか? 別に良いけど。

 悪魔と呼ばれたシロヤギが『びこーんっ』と効果音を鳴らして目を光らせる。


『ターゲット、人間。息の根を止める』

「ああっ、設定間違えぎゃあああ」


 ヌケサクがシロヤギに追われて、ゴンゴンと頭突きをされて倒れこんだ。

 うーむ、どこからあんな物を用意したのか。


「ブヒヒィ(オイラですっ!)」

「ナンダ、ピッグモ居タノカ」

「ブヒヒィ(こう見えても魔導都市の出身ですしね、ちょいとツテを借りたのでさぁ)」


 さっきシロヤギが出て来た場所から、ピッグがウキウキとした調子で出て来た。

 ああ、自動起動じゃなくてピッグがスイッチを押したんだろうな、たぶん。

 思ったよりは高性能じゃないのかもしれない、あのロボヤギ。


「ブヒヒィ(まぁ所詮はカラクリ。でもジパング国をさすらう郵便って定評がありますよ)」

「サスラウッテ、迷ッテルダケダロ」

「ブヒヒィ(アタッチケースに銃も仕込んであるから、戦闘能力バッチリです)」

「モウイイ、喋ルナ」

「ブヒヒィ(え? でもあと『運行ダイヤハ絶対デス』という決め台詞が)」


 口を閉じないピッグに蹴って黙らせつつ、シロヤギの方を見た。

 どれだけ走り回ったのか、死人のような青い顔でシロヤギの頭を掴んでいる。


「ハァーハァー、設定変更完了ぅ~。と、とにかくコイツに運ばせましょう」

「今一、信用出来ンガ、マァ試シテミルカ」



 フィーオに説明した後、俺達はシロヤギをエルフの里に届ける作業に入った。

 彼女から「せっかく書いた手紙を紛失したりしない?」と不安視されたが、まぁ、仕方無い。


「ブヒヒィ(サブ及びメインエンジン準備完了。エネルギー注入百パーセント完了ッ)」

「ヨシ、エンジン起動サセルゾ」

「待って下さい、マルコ兄貴。エンジンは一発で始動させねばいけません」


 さっきかなり適当な動き方をしていた気もするが、まぁ任せておくか。

 エネルギーを限界まで注入し、ヌケサクが目を見開きながらシロヤギを起動させる。

 気合を入れてるように見えるが、要はスイッチを押しているだけだ。


『ターゲット、エルフの里。私は、全てを、破壊、する』

「オイ、止メロ」

「すみません、ボタン間違えました。こっちの赤いボタンです」

「ブヒヒィ(他に青いボタンもありますが、知ってました?)」


 俺は無言で丸太を持ち上げる。


「ピッグ、早く設定直せ、早く」

「いつになったら出発するのよー」


 フィーオの言葉に俺も同感だ。

 それからも暫くモタモタしていたが、なんとか上手く動き始めたらしい。

 ガションガションと音を立てて、シロヤギがエルフの里へと向かった。


「途中デ川モアルガ、大丈夫カ?」

「防水型です。手紙も収容してあるのでご心配無く」


 じゃあ、後は戻ってくるのを待つだけだな。


「本当に大丈夫なのかな、マルコ。どうせ壊れて帰って来るんじゃないの?」

「カモシレンガ、マァ待ッテヤロウジャナイカ」


 折角、ヌケサクたちが用意してくれたのだ。使ってやるのも報いという物だ。



 * * *



「マルコ兄貴ぃ、シロヤギが帰って来ましたぁ!」


 ヌケサクの声を聞いて、俺は小屋の外に出る。

 あれから数日が経ち、実のところ、既に存在を忘れ掛けていたのは内緒にしよう。


『ターゲット……ターゲット……』

「ああっ、頭部がっ」


 辛うじて歩行機能は稼働するものの、頭部をねじ切られていた。

 ここまでのダメージを与えるとは、いったい何が?


「ブヒヒィ(ロボ・ポストマンも、こうなると哀れなもんですね)」

「イヤ、オマエノ所有物ダカラナ」

「ブヒヒィ(次は追加ブースターで空を飛べるようにしましょう)」


 早々と郵便の目的を見失っているな。

 ヌケサクが何やらシロヤギの内部を弄ると、その胸の先から光が溢れ出した。

 それは地面の上を照らし、自己の形を投影する幻影を映す。


「記録映像です。これで何が起きたかを兄貴も把握できますよ」

「コイツ、ドウヤッテ自分ノ姿ヲ録画シタンダ?」

「人類未踏の洞窟の中から、初めて入ってくる探検隊を撮影するみたいなテクニックです」


 コイツラの言葉を理解してはいけない、馬鹿になる。

 映像は調子よく進むシロヤギの姿を映していた。

 だが、突然彼の目の前に『もう一体のロボヤギ』が現れた。

 形状はほぼ同じ。だが、色が真っ黒だったのだ。


「クロヤギ……完成していたの?」

「知ッテイルノカ?」


 額ににじむ汗を吹いて、ヌケサクは震えながら答える。


「いえ、黒い色をしてるからクロヤギと呼んだだけです」

「ブヒヒィ(機械で出来た獣? ……まさに機械獣だぁ!)」

「モウ一生、口ヲ開クナヨ、オマエラ」


 ヌケサク命名のクロヤギは、シロヤギに向かって大きく一歩を踏み出した。

 だがシロヤギの目的はエルフの里に手紙を届ける事である。クロヤギには目もくれない。


『ターゲット、シロヤギ。デストロイ』


 そうクロヤギが合成音声で宣言した。こいつ、シロヤギを狙うつもりか。

 クロヤギが額の上に立つ角を、顔の真正面に向くよう変形させる。

 そのまま一気に、シロヤギへとぶつかっていった。


「史上初のロボ戦となります。諸君、歴史を生むべし」


 間一髪、自衛モードが立ち上がってシロヤギが攻撃を回避した。

 その様子を見て、ピッグが「マズイですよ」と声を出す。


「何ガ? 綺麗ニ避ケテイタゾ」

「ブヒヒィ(シロヤギは予測損害に合わせ自動で反撃を選択します)」

「攻撃でも防御でも無く、回避を選んだって事は、一発で負ける危険を感じたって事です」

「ソレハ、事前ニ行動設定シテナイノカ?」

「ブヒヒィ(手動選択は第四次からなんですよ)」


 また俺には分からない理由で不便を強いられているな、これ。

 重大な危険度を察知したシロヤギは、手紙配達よりも障害の排除を優先したらしい。

 クロヤギに向けて、口を開ける。

 そこから物凄い暴風が吹き出した。


「で、でたぁー! 風に触れた物を一気に溶かすラーストハリケーンだ!」

「ブヒヒィ(ああ、アレってタンクが溶けちゃうから溶解液外してます)」

「えっ。じゃあ、今やってるのは?」

「ブヒヒィ(単に湿った臭い息が出てるだけですね)」


 役に立たねぇな。てかアタッチケースに銃仕込んでるって話はどこに行ったんだよ。


 攻撃手段を無力化されたシロヤギが、装備の整っているクロヤギの猛攻を耐え切れるはずも無い。

 あっという間にボロボロにされてしまう。

 クロヤギはそれに飽きたらず、シロヤギの懐に仕込んでいた手紙を抉り出す。

 俺達は息を飲んだ。クロヤギは、無慈悲にそれをムシャムシャと食べてしまった。


「手紙を……食ってる」

「ブヒヒィ(ウェェッ)」

「イヤ、吐ク程ニ残酷ナ描写デハ無イ」


 頑張って書いたフィーオには、とても見せられない光景ではあるがな。

 あの後、手紙と機能の大半を失ってしまったシロヤギは、自動帰投モードで帰って来たワケだ。


「ヨシ、アレヲ壊シニ行クカ」

「ブヒヒィ(待って下さい、兄貴っ!)」


 俺達の動きを、ピッグが止めた。

 その顔にはある種の男の決意が浮かんでいる。


「ブヒヒィ(奴は、アイツは、俺のシロヤギにやらせて下さいっ)」



 * * *



 着々と改造されたシロヤギが仕上がりつつある。

 二足歩行型となったシロヤギは、その両手にジャイアント・バズを装備。

 腰には二本の超硬度大太刀を差し、背中にはミサイルランチャーまで備えさせた。

 勝利を確信しているのか、その口元は微笑みの表情まで刻まれている。


「ブヒヒィ(精霊手に関しては、教えてくれる奴が痴情のもつれで死にました)」

「ロボ物カラ一気ニ、オカルト物ニナッタナ、オイ」

「ブヒヒィ(こいつで俺は竜を殺しますよ)」

「クロヤギダロ、倒スノハ」


 俺の言葉にヌケサクが反応した。


「兄貴、何を疑うのです。この世で一番強いヤギロボットをピッグは蘇らせたんですよ」

「ブヒヒィ(私は必ず竜を殺す!)」


 もうどうしたいんだよ。いや、竜を殺したいんだろうけど。

 クロヤギとかも脳裏から消えてるみたいだし、こっそり壊そうかな。

 などと考えていたら、森の方から鳥の群れが大量に飛び立った。


「何者ダッ?」


 俺が身構えながら振り返ると、そこには全身を黒く塗られたロボヤギが居た。

 あいつ、クロヤギか。なぜここに……。

 その姿を見定めるやいなや、ピッグがシロヤギの起動スイッチを押した。


『おはようございます、独立型戦闘支援ユニット・シロヤギです。操作説明を行いますか?』

「ブヒヒィ(動けぇぇぇ!)」

『その答えは、YESである』


 なんかやたらと高性能化してねぇか、アレ。

 もしかして、ピッグって実は凄い奴なんじゃ……そうヌケサクに話し掛けようと振り向く。

 彼は口を閉じながら、シロヤギの声に合わせてモゴモゴしていた。

 腹話術かよ……。


「ブヒヒィ(行けー! フィーオさんの手紙を取り戻せー!)」

『アレはママの手紙だぁ! なぜ盗む、二度と盗むな、二度とぉぉ!』


 そんな事を叫びながら、シロヤギがクロヤギに向かって全力疾走した。

 渾身のドロップキックが、その無防備な土手っ腹に直撃する。

 おいおい、武器を使わねぇのかよ。


「野良犬相手に表道具は用いません」

「ヤギダロ。テカ、ナンデ作ッタヨ、武器」

「~♪」


 口笛吹いて誤魔化している様子を見るに、ありゃ多分ハリボテだな。

 だが先手を取れたのは大きいのか、クロヤギを一気に追い詰めていく。

 元より同型機である。僅かな戦力差が初めに生まれれば、それがずっと尾を引くのだ。


 やがて、遂にクロヤギの頭部が破壊されて、その場に崩れ落ちた。

 シロヤギは自分にされたのと同じように、クロヤギの腹部を抉る。

 そこから何か紙のようなものを取り出すと、ムシャムシャと咀嚼していった。


「ブヒヒィ(やったっ! 勝ったっ! 仕留めたぁ!)」

「オーオー。ヤレルモンダナ」

「シロヤギ大勝利! 希望の未来へレディーゴー!」


 雪辱を晴らせた事で、俺達は互いに喜びあった。

 そこに戦士シロヤギが歩み寄ってくる。コイツも喜んでいるのだろうか。


「良クヤッタナ、シロヤギ」


 頭を撫でてやると、シロヤギは頭を垂らして震え出した。

 壊れたのか?

 顔を覗きこむと、その口元から『手紙を排出します。手紙を排出します』と音が響いている。

 そして口から、さっきクロヤギの腹部から食った紙切れが出て来た。


「お、エルフの里からフィーオちゃんへの返信ですね」

「ブヒヒィ(これは俺らが読んじゃダメですな。フィーオ姐御を呼んできましょう)」


 さも勝手知ったるという雰囲気で、二人はシロヤギから手紙を取り出した。

 待て、ちょっと待て、オマエラ。どういう事だ、これは。


「え? どういうって……お互いのポストペットを決闘させて、手紙を受け取る遊びですよ」

「ブヒヒィ(勝った側が手紙を回収し、その送り先まで届けるんです。で、負けると……)」


 クロヤギがプシューっと音を立てて起き上がり、そのままヨロヨロと動き出す。


「ああやって自動帰投モードで空荷で戻るんです。悔しいですよー?」

「無駄ガ多過ギルダロッ」

「ブヒヒィ(そりゃもう、遊びですからね。やり込める無駄が盛り沢山です)」


 よろめくクロヤギは、なぜかヌケサクの所まで動いて停止した。


『ウーイッグへは、どう行けば……』

「あ、コンパスが壊れてますね」

「知ルカ、ボケェ!」


 だいたい、なんでエルフの里がクロヤギなんて所有しているんだ?

 そいつさえ居なければ、単に手紙を運んで終わりだったじゃないか。


「ブヒヒィ(エルフ族長さんにシロヤギの話をしたら、妙に乗っちゃいましてね)」

「この二機の手配をしたのは俺達でも、金を払ったのは族長です」


 うう~ん、アホばっかりだ。


「あ、手紙の返事が来たの?」


 頭を抱える俺の前を、フィーオが通り過ぎた。

 戻ってきた郵便ロボットを見て判断したのだろう。ヌケサクから手紙を受け取る。


「ふんふん、なになに? ……もう、お父様ったら……」


 手紙に目を通しつつクスクスと笑い、フィーオが小屋へと戻っていく。

 まぁ、当初の目的は達成出来たのだから、これで良い、のかなぁ。

 フィーオの両親も、彼女が健やかに過ごしていると分かってくれたはずだ。


 めでたし、めでたし。である。


「次は角を着けましょう、でっかい角」

「ブヒヒィ(赤く塗らないと行けませんよね。肩とか)」


 戯言を述べるバカどもに蹴りを入れるも、ヤギロボ郵便が森で採用されてしまうのだった。

 ……もう情緒もへったくれも無いな、この森。とほほ。



第二十七話:完

昔々やたらと流行ったポストペット。

バグで帰って来なくなる事もあったとか聞くと、なんか郵便船の座礁とか連想しちゃいます。

どんなデータもやがて、ネット上のサルガッソー海に消える運命かもしれませんね……。


それでは、楽しんで頂けたならば幸いです。ありがとうございましたっ!

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