98話 クラムチャウダー
クラムチャウダーを作り始めます。
まず、隣からもらった野菜をエリク君から、渡されます。
キャベツとトマトはいらないかな。
隣に返してもらいます。
残ったのは、じゃがいもと人参と玉ねぎです。
リリアちゃんに野菜を洗ってもらい、エリク君に皮を剥いてもらいます。
スーパーでじゃがいもを追加購入し、ついでにベーコン、乾燥パセリ、マッシュルーム、クラムチャウダーのルーと牛乳を購入します。
じゃがいもは多めが好きなので、追加購入しましたが、マッシュルームはいい出汁が出るから購入しました。
ここに鮮魚センターで冷凍あさりの剥き身を大量購入し、ホームセンターでキッチンペーパーを購入して買い物は終わりです。
追加で購入したじゃがいもをリリアちゃんとエリク君に任せて、私は水で濡らしたキッチンペーパーでマッシュルームの汚れをきれいに拭き取ります。
意外になんかついてるんですよね、マッシュルームって、きのこ類は基本的に洗わずに拭き取ります、菌類ですし、料理の本などでもそうしてますしね。
拭き終わったので、ベーコン、人参、玉ねぎを荒いみじん切りにして、じゃがいもをさいの目切りにし、マッシュルームを薄切りにします。
まず始めに玉ねぎ、ベーコン、人参、マッシュルームを炒め、玉ねぎが透き通ってきたらじゃがいもを入れ、よく炒めたらローリエと水を入れ煮込みます。
火が通りじゃがいもが柔らかくなったら、冷凍あさりの剥き身と牛乳、クラムチャウダーのルーを入れ、さらに煮込みます。
おいしそうな匂いがします。
楽しみですね。
最後に乾燥パセリを振り入れて、完成です。
リリアちゃんとエリク君、マリアさんと私で味見をします。
味見をするのはこちらの世界の人にも受け入れられるのか心配だったからですね。
「おいしいです」
「私、これ好き!」
「とっても、おいしいです。嘘みたい、高価な牛乳の入ったスープが飲めるなんて……」
おおむね、評価はよろしいようです。
こちらの世界の方々にも受け入れられそうです。
うん、おいしい、冷凍だけどあさりを大量に入れたし、マッシュルームも入っているからスープに旨味がある。
「こっちは、長い間待ってるんだぞ、早く食べさせてくれ!」
行列の後ろの方から、クレームがきましたね。
竹ザルにバターロールを用意して、準備完了です。
「私にもなにか手伝わせてください」
マリアさんからお願いされます。
マリアさんにおたまを渡して、器にスープをよそってもらうようにお願いします。
最前列の衛兵たちが待ちきれないようですね、目がギラギラしています。
さぁ、販売しますよ。
 




