70話 冷凍食品
お風呂に入ってくつろぎます。
はぁー、気持ちいい。
疲れがとれる気がします。
それにしても、クリスさんの食べかた、上品なのですが、早かったですね。
明日の朝食は、私の中でもかなりおいしいトーストを作るつもりなのですが、大丈夫でしょうか。
お風呂を出て部屋に戻ります。
「女神様! お願いしまーす!」
「はい、はい、お待たせ! 由紀ちゃんなーに?」
「お願いがあるんです、明日の朝食にとあるトーストを作りたいのですが、肝心のトースターがないんです。お願いします、トースターを買うので、この世界でも使えるようにしてください!」
「わかった。で? そのトーストってなに?」
ゴニョゴニョと女神に話します。
「私もそれ食べたーい!」
「わかりました。女神様の分の食材とトースターも買います」
「やったぁ」
「トースターの種類などは一緒でいいですか?」
「いいよぉ」
やっぱり一度買ったらなかなか壊れないから高いトースターを買ってしまおう。
色は白で2台。
購入。
「お願いします」
「任せて」
女神様がこの世界でも使えるように作り替えています。
終わったようです。
「由紀ちゃん、そのトーストに必要なものをちょうだい」
国産のあかしあ蜂蜜をはじめとした食材等を渡します。
もちろん、ここでも適正価格の蜂蜜を買います、ぼったくり価格のものは買いません。
もちろん、養蜂は大変な仕事です。
蜂に刺されもするし、上着はどんなに暑くても長袖で、高額な機械を買う人もいます。
だとしても、労力に見合った対価として、ほんの少しの蜂蜜が、やけに高額になるのはいただけません。知り合いに養蜂家の家族がいて、私はまだ若いですが手伝っていましたからだいたいの値段はわかっています。
まぁ、変に高い商品は買わなければいいだけなんですけどね。
パンはデパートのパン屋のものを買います。
「ユキちゃん、他にもお寿司とか欲しい」
「オープン」
女神様の言うままに鮮魚センターで大量購入します。
特上寿司にイクラの載った太巻きにタコから、タコのマリネ、珍しいのは本マグロの鉄火巻に中トロ巻き、かんぴょう巻きなどでしょうか。
ちょっと摘まんで食べたい?
なるほど。
「これなぁに?」
女神様から尋ねられます。
鮮魚センターの冷凍食品ですね。
「油で揚げて食べるものや、フライパンで焼いて食べるものですね、ほらカニクリームコロッケ渡したじゃないですか、あれを揚げたて熱々で食べれるんですよ」
「食べたーい!」
「油で揚げるんですよ? 大丈夫ですか?」
「大丈夫、見習いに任せる」
カキフライ、エビフライ、カニ爪フライ、イカフライ、うーん、アジフライに白身魚フライ。
片っ端から大量に選んでますね。
エビフライにはケチャップも合うんですよね。
私はやらないけど、オーロラソースとかも合うらしいですけど。
「オーロラソース?」
「なんでもトマトケチャップとマヨネーズとを合わせて、隠し味に練乳やレモン汁を入れたソースですよ」
「ふぅん」
女神様の目がおねだりの目になっています。
鮮魚センターの品物を購入して、スーパーの映像に切り替えます。
タルタルソースにソース、ケチャップに練乳、マヨネーズ、レモンはタコからにも使うし他の揚げ物にも使うから多め。
以前にソースなんかは渡した気がしますが、無くなれば困りますからね、多いのは置き場所に困るぐらいで、別にあっても構いませんから、また、購入しておきます。
揚げ油も買っておきましょうか。
すべて購入。
はぁー、これでいいでしょうか?
「由紀ちゃん、ハンバーグ欲しい。サラダとお菓子も」
もじもじしながら、女神様が可愛く言ってきました。
わかりました、映像をデパートに切り替えて。
チーズハンバーグにトマトソースのハンバーグ、ロールキャベツもつけましょう。
ポテトサラダにスモークサーモンのオニオンサラダに蒸し鶏のサラダ。
女神様の目がこれも欲しいと言っているので、ローストビーフも。
全て購入。
お高い高級チョコレートにミルフィーユ、バームクーヘン、お煎餅を購入。
あ、今有名なラスクの専門店の出店があるようですね。
地球のデパートと連動しているのでしょうか。
ええい、これも買ってしまえ、いちばんシンプルなのと、ホワイトチョコレートのかかっているのと、ミルクチョコレートのかかっているのと、珍しいチョコレートのかかっているのを全部購入します。
え? このラスクをもっとですか?
ラスクを大量購入します。
ひと仕事やり終えました。




