60話 中村君の奢り
中村君行きつけのレストランに行くことになった。
どうやら、本を買うために、私のスキルを使ったので、奢ってくれるらしい。
義理がたい中村君らしい。
クリスさんと手を繋いで中村君についていきます。
魔道具屋から程近いところにあるレストランに入る。
こじんまりとした、家庭的ないい店だ。
クリスさんが、自分の分は自分が出す、と言っているが、中村君は了承しない。
私は中村君に、今日からクリスさんの家にお世話になりことを話した。
中村君は、それは良かったと喜んでくれる。
だったらなおさらクリスさんにも奢らなきゃ、と中村君は言っている。
中村君はさっそく、メニューを見て、おすすめはピザだと話している。
どうやら、地球からの転移者がこの世界の人に教えたメニューらしく、この世界の基準からするとかなりおいしいらしい。
私たちはピザをシェアすることとして、マルゲリータに似ているものと、茹で卵の載った生ハムのピザ、ブルーチーズに似たチーズに蜂蜜をかけたピザを頼んだ。
奥には、ピザ釜があり、そこで焼かれているらしい。
店も活気があって、お客さんも多い。
楽しみだ。




