45話 ヨーグルト販売
部屋に戻って全身を浄化して、いろいろ考える。
これから、屋台をやって、エリクサーを作って、それから何をするんだろう。
もちろん屋台もできなくて、エリクサーも作れないかもしれないけれど。
クラスメイトを捜す?
そんなに親しかった人はいないしな、せいぜい中村君ぐらい。
そして、中村君の居場所はわかっている。
この国でない、どこか違う国に行ってみる?
でも私は、この国で安定した生活を送れているし……。
私は、なにかしたいことがあるのだろうか。
将来に向けて何をしたらいいのかがわからない。
日本にいたら学校に行って、社会人になって、結婚をして、子どもを作ってとなるのだろうけど、この世界に来てしまってから、生活の為にしか生きていない。
学校とかあるのかな?
もし、この世界に学校があったら行きたいだろうか。
16才だから、まだ学校に行ってもいいよね。
行きたい学校とかないのかもしれないけど、聞いてみようかな。
えいっ、今日はもう寝ちゃえ。
考えても無駄なことは考えない。
明日、誰かに聞いてみよう。
朝になった。
食堂に行く。
ん、偉いヨーグルトの人が私のよく座る席のところに立っている。
「おはようございます」
挨拶をする。
「おはよう、これから君は、朝は屋台をするかもしれないと聞いたのだが」
「はい、いつか朝に屋台をやろうと思っております」
「そのことだが、この薬師ギルドにおいて、朝にヨーグルトを食べるのが定着している。どうだろう、前日に次の日のヨーグルトを仕入れさせてくれないだろうか?次の日の朝にこちらで人員を配置してヨーグルトを売りたいのだが」
「はい、では前日にお渡ししますね。お金はその時でよろしいですか?」
「毎日金銭のやり取りをするのも手続きがあって面倒なのでね。1ヶ月分前金で支払いたい」
「わかりました。」
だいたい毎日30個ぐらい売れているのだが、売れ残らないように毎日20個仕入れるとのことだった。
プリンとゼリーも合わせて月に6回、20個ずつ売って欲しいとのことだった、今月は残り12日、12日分のヨーグルトと3回分のプリンとゼリーを売って欲しいとのことだった。
今月は、240個のヨーグルトと60個のプリンとゼリー。
ヨーグルトは銀貨2枚、プリンとゼリーは銀貨1枚。
ヨーグルトは金貨48枚、プリンとゼリーは金貨6枚、合わせて金貨54枚だ。
チャラリと鳴る皮袋を渡された。
うん、金貨が54枚あるね。
明日から販売するとしていつ渡せばいいのか聞けばいつでもいいとのこと、調理場には冷蔵庫があるらしい。
さっそく冷蔵庫にヨーグルトを20個入れて、プリンも20個入れる。
遅く来た人が買えなくなるが、そうなったら、早くくればいいだけのことと偉い人は言っていた。
ヨーグルトを増やすことはないらしい。
高たんぱく質なヨーグルトはどうすればいいのか聞いたら、時々でいいから10個ずつ、合わせて20個で売って欲しいとのことだった。
偉い人はいつでも早くいるし、買う気満々だ。
自分が食べることのできる自信があるのだろう。
おお、偉い人がみんなに言っているな、明日からヨーグルトは食堂の人員を増やして売ると。
まぁ、明日はプリンもあるからね、ヨーグルトと合わせて40個の販売だ。
遅くなっても大丈夫だろう。
朝食を食べ、買い取りカウンターに行く。
買い取りカウンターのお姉さんにヨーグルトの話しが片付いたので、お礼を言う。
お姉さんがニコニコしている。
このお姉さんも早いんだよな、ヨーグルトを買いにくるの。
多分、自分は買えるからニコニコ顔なんだろうけど、明日はどうなるのかな。




