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41話 カップラーメン

 夕食の時間だ。


 どうしようかな、たまには、どこかに食べに行こうかな。

 そういえば、佐藤君に中村君のことを話していない。

 中村君がマジックバックを作れることを話さないとね。


 佐藤君の行きつけの店に行きます。


 トマトうどんとでもいうべき微妙な食事が運ばれてきます。


 でも、これ銀貨1枚なんですよね。

 

 安いから仕方がありません。


 佐藤君は今日は来ないのでしょうか?


 もう少し待ってみましょう。


 追加でお茶を頼みます。


 入り口が開きましたね。


 あ、佐藤君だ。


「高梨!来てたのか」

「うん、来てた。待ってたよ」

「え。俺を待っていたのか」

「うん、マジックバックをいつか買うようなことを言っていたじゃない。それでね、中村君がマジックバックを作れるらしくて、王都の魔道具屋さんに行けば格安で作ってくれるって教えたくて待ってた」

「おお、そうかありがとな」

「どういたしまして」


 佐藤君が私の向かいに座ります。


 佐藤君もトマトうどんを頼んでますね。


「あのさ、高梨、お願いがあるんだがいいか?」

「まずは言ってみてよ」

「うん、この間もらったカップラーメンなんだが、あれ、まだあるか?」

「うん、いくらでも購入出来るけど、金貨は必要になるよ」

「頼む!売ってくれ!暁の翼の人たちがさ、俺の食べてるのを見て、凄く食べたがったから一口ずつ食べてもらったんだけどさ、それからずっと物欲しそうに俺を見るんだわ、俺も持ってないから困るんだけど、俺ならまた手に入れられるだろうって期待した目をされるんだ」


 ああ、それは微妙だな、とも思う。


 だって、この世界は飯マズ世界、一度でも地球の物を食べたら虜になるだろう。


「わかった、カップラーメンだね」

「カップラーメンは醤油で、最低でも、24個欲しい。あと、それとポテチとコーラ、マシュマロも頼む」

 

 マシュマロかぁ、そういえば、マシュマロパーリーナイトは開催されたのでしょうか?


「カップラーメンは24個、ポテチとコーラとマシュマロね。ちなみにマシュマロで焼きマシュマロやった?」

「焼きマシュマロ?なんだそれ?」

「え。だって夜営したんだよね?焚き火したでしょ?」

「焚き火はしたが、焼きマシュマロはしていない。焚き火を見ながらマシュマロ食べてたら、暁の翼のみなさんが欲しがったから分けてやった」


 焼きマシュマロしなかったのかー、陽キャだから絶対するって思ってたのにな。


「焼きマシュマロか……うまそうだな、マシュマロは3袋くれ、金貨は全部でどれくらい必要か?」

「1枚かな、だけどそれだとお金が余るかな?限界までカップラーメン買ってみる?」

「いいのか?だったら違う味のカップラーメンも欲しい」

「わかった。オープン」

「おわっ。なんだこれ?」

「商品の映像。この中から選んで」

「うわー、どれも欲しいな、飴とか、チョコレートもある。ちょっと待っててくれるか、欲しいものだらけだわ」

「うん、待ってる」


 結局、佐藤君は迷いながらもしっかりと自分の欲しいものを買い、食事をして満足して帰って行った。


 私も冷めたお茶を飲み干して帰ろうとすると、店のご主人が食い入るように私を見ていた。


 なんだろう。


 とりあえず、帰ろうと思い、食事とお茶のお金を支払って店をでた。

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