表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ東の島国へ  作者: 菊花
6/8

怪文書のその先に

今回(私にしては)長めです。

書ぎ方変えてみました。これから研究してくつもりです!

「分かるかい?アドルフ。」


『……は⁉』

(お、俺ですか⁉)


いや、いやいやいや……マジか。


思わず語彙が喪失する。……マジか。


「なにをしている。速くこれを受取れ。」

「……はい」


そう言うしかなかった。

っていうか、さっきからお嬢さんずっとニヤニヤしてるのが気になる。


振るえる手でそれを受け取る。

……ああ、なるほど。だから()なのか。


"Dpnf up b upnc uibu xjmm opu cf dupmfufe gpsfwfs."


怪文書にはそう書かれていた。

一見、何語で書かれているのかも分からない、訳のわからない文だ。


しかし、この文にはある規則性がある。

怪文書というより暗号文に近い。


チラッとお嬢さんを見ると、分かったか?とでも言いたそうな顔である。


「分かりましたよ」

「おお!其れはおめでとう。」

「で、行くんですか?()()に」


怪文書を指で軽く叩く。

ニヤけるお嬢さんの横で浜松さんは不思議そうに首をかしげている。


「嗚呼、勿論だ。アドルフ、学校は何時(いつ)からだい?」


そもそも、俺が日本に来たのは交換留学でここ(日本)の大学に通うためだった。


「あさってからです」


もう、あさってか。


「ならば、一泊二日の小旅行だ。千尋!車は出せるか?」

「え、どうして?」


そりゃ、いきなり車出せって言われたらびっくりするよな。

だがしかし、そんな浜松さんをお構いなしにお嬢さんは話しをする。


「いいから車を出せ。行くんだよ!日光東照宮に!」







浜松さんはしぶしぶだが車を出してくれた、というか出さされた。さすがお嬢さん……

浜松さん曰く、もう慣れ切ったわ。との事。


「あの怪文書と東照宮、何が関係あるの?」


運転しながら、浜松さんが聞いた。


「あれは、ちょっとした言葉遊びなんですヨ。」


あの怪文書は英語のつづりをアルファベット1つ分ずらしたものだった。

いわゆるシーザー暗号た。


"Dpnf up b upnc uibu xjmm opu cf dpnqmfufe gpsfwfs."


は、つまり


"Come to a tomb that will not be completed forever."


すなわち


"永遠に完成しない墓に来い"


となるのだ。お嬢さんが英語圏出身の俺に渡したのもうなずける。

……と、ここまでは分かるのだが、そこから先は残念ながら分からない。


助手席のお嬢さんに助けを求める。

ミラーごしに伝わったのか、やれやれというぐわいに話しはじめる。


「……まず、日光東照宮は江戸幕府初代将軍、徳川家康を祀った一種の神社でもあるが、言ってしまえば家康のでっかい墓だ。」


へー、そうなのかぁ。


「次に、そこに陽明門(ようめいもん)という門が在る。それの柱は全部で十二本あるのだが、一本だけ『逆柱』と言って、逆さなんだ。」


逆柱のおかげで「満ちれば欠ける」という(ことわり)のもと、満ちずに欠ける事を防いでいるそうだ。


「満ちずに欠けない」は「永遠に完成しない」と、いう事。


よって、来るべき場所は日光東照宮なのだという。


「なるほどね〜。『満ちれば欠ける』なかなか深い言葉ね。」


浜松さんが口を開く。

「満ちれば欠ける」か。

推理出来てるでしょうか(汗)

とりあえず、最後まで推理出来るよう頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ