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悲劇  作者: ねるこ
2/4

悪夢

悪夢にうなされ、目を覚ましました。ベッドも服も枕も濡れていました。

きっと昨晩の件が原因でしょう。あの後は、お母さんが「片付けておくから」と言って私をはやく寝かせました。


嫌な気分で台所に向かうと、お母さんが振り返りながら

「おはよう」

笑顔でした。

ただその笑顔はなんだか疲れていて、空元気だけのようにしか思われなかったのです。




学校です。5年1組の教室を目指して廊下を歩くと、騒々しい声があちこちから聞こえてきます。教室の扉を開けます。

静寂でした。

廊下まで響いていた騒音が嘘のようでした。立ち尽くしていると、1人の男子が私に片方だけの上履きを投げてきました。

痛い、という感情よりも何で?という疑問の方が大きく感じられました。それは上履きを投げてきた憎たらしいあの子が教えてくれました。

「お前の家の野菜ひところすために作ってるんだろ」

「お前のババアがうちに持ってきた野菜食ってばあちゃん死にそうなんだよ」


静寂。といっても先程のものとは比べ物になりません。これ以上静かになれるでしょうか、と言いたくなるほどの静でした。私はなにか言うことも、動くこともできませんでした。

そして、それを破ったのはまたもあの子でした。もう片方と思われる上履きを私に向かって投げてきたのです。顔面に直撃したけど、なぜか痛みは感じませんでした。

しかしそれを合図にしたかのように、クラスの皆も黒板消しやほうき、サッカーボールなどを私に投げてきました。(ここで一つだけ言っておきたいのは、決して男子生徒に同情して私を懲らしめたのではなく、楽しそうだから皆になって私を虐めた。ということです)




ああ、この景色はどこかで見たことがあります。

そうです今朝の酷い地獄の様な夢です。

まだ続いているのでしょうか

わたしへ、どうか、はやく目を覚まして

前回、3話で完結と書きましたが4話に変更しようと思います。

申し訳ありません。

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