世界はいつだって・・・
人類は進化する。
存在する限り、いつまでもどこまでも。
それはエデンの園から始まった人の宿命。
他の生物とは違い、自らの肉体を進化させるよりも早く世界を進化させていく。
人類は歴史時代、電脳時代を経て、西暦2338年。
ついに―
―時空時代へと突入した。
それは過去も未来もない新たなる世界。世界のすべてを人類が創造できるようになった時代。
いくつもの並行世界が交わり、あまたもの歴史が生まれる。
そこには固定の概念などなく、一切の非常識も存在しない。すべてが世界の法則であり、またすべてが異常だった。
イスラムに染まったヨーロッパ、ローマを退けたカルタゴ、冷戦を勝ち残り唯一の超大国となったソ連、中国が支配する大東亜帝国、イスラエルの無い21世紀。
それらすべての状況は世界に存在するし、存在もしなかった。
人類にとって時空という概念が世界となったのだ。
そして、存在する並行世界の一つ。
時空軸XA118-SERVER NEXT
ここでは新たな波乱が巻き起ころうとしている。
世界にとってはどこでも起こる日常。だが、個々の時空軸にとっては対処しなければならない異常。
すべての元凶はいつだって過去にある。