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男の有権者の99%が主義・主張を超え、その政党に投票する公約を思いついたんだが。

作者: エンゲブラ
掲載日:2026/02/19

タイトルで、ほぼ出オチ。

これをありがたがる男は、まずいない。

そう。アダルトビデオの「モザイク処理」の話である。

世界でも、あまり類を見ない、このような処理。

それもそのはず。調べてみたら、規制があるのは、日中韓と一部のイスラム諸国くらいなのだから。


韓国では、局部が絶対に見えないアングルか、ぼかし処理が必要。


中国では、制作そのものが違法で、本土以外の拠点(=台湾など)から、中華圏向けのアダルト・コンテンツを制作。中国本土で上映される海外作品の濡れ場などでは、シーンそのものが大胆にカットされるという。


サウジやイランなどのイスラム諸国では、「肌の露出」それ自体が不道徳という扱い。なので、デジタル処理などで、後から「服を着させる」などの措置がとられている(まじかよ笑)。


一方、欧米では「誰が見るか(年齢制限・ゾーニング)」が重視され、「隠すか隠さないか」の話とは、なっていない(ひゅ~)。


―― では、日本は、いったい何を理由に、このような処理を行っているのか?


刑法としては、175条の「わいせつ物頒布(はんぷ)罪」が根拠となる。

これは「明治時代(1907年)」に制定された、百年以上前の法律(価値観)。


「何をもって、わいせつとするのか」の定義すら曖昧なまま、一世紀以上、我々を縛り付けている刑法である。―― うん、9条(1946年)に手を付ける前に、ぜったいにこっちが先だろ!


「表現の自由とわいせつ性の境界線」が争われた裁判として有名なものには、チャタレイ事件(1950年代)や、悪徳の栄え事件(1960年代)などがある。当時は被告側が敗訴となっているが、現代の尺度でいえば、「R指定」が付けられて終わりという程度の作品。


しかし、モザイク処理については、未だに争われず、放置され続けている。それはなぜか?


モザイク処理の走りとしては、1970年代の(写真集をビニール袋に入れた)「ビニ本」が挙げられる。これは「わいせつ物」ではなく、「あくまでも娯楽作品です」というアピールをするために、局部を白く削ったり、黒塗りしたりして隠すという、自己検閲による「修正」の始まり(隠すと娯楽扱いになる根拠は不明……)。


それ以前は、陰毛ヘアが、わいせつかどうかの境界線とされており、エアブラシで肌色に塗り、パイパンにするのが一般流通本の暗黙のルールであったようだが、現代人の感覚からすると「そっちのがやばくね?」という気もする。こういった背景があったため、90年代に「ヘアヌード解禁」が一大センセーションを巻き起こしたということだが、これまた、現在の感覚からすると……(そもそも「誰の許可」で解禁となったのか)。


脱線)調べていたら、もっとやばいのが、80年代にあったとされるロリコン雑誌ブーム。モザイク処理や修正が加えられてさえいれば、未成年者のヌード写真も「合法」として販売されていたという、とんでもない時代。幼女を連続誘拐し、殺害した宮崎勤事件(1988年〜1989年)を契機に、社会的批判を集め、「日本は、ロリータコンテンツの国際的な輸出拠点」としても、世界からも大バッシング。そして、ようやく「児童買春・児童ポルノ禁止法」が制定(1999年)され、めでたく違法化。2014年には「単純所持の禁止」も法制化されたが、今でも、生成AIを使った「限りなくクロに近いグレー」作品も、ちらほら見かけるのが現状か(そういや、最近も教員グループが生徒の写真を使い……なんてのがあった)。


―― モザイクの話に戻そう。


1972年、成人向け映画(ロマンポルノ等)の審査を行う団体「日本倫理審査会」を真似て、ビデオ業界でも「自主規制団体」が作られる。日本ビデオ倫理協会=通称「ビデ倫」である。大手制作会社が複数集まり、発起人となって、設立。


「警察に介入させないための防波堤」を標榜し、当初は、業界人だけでなく、一般の良識ある人々(教育関係者や弁護士、時には主婦など)も、公募や推薦などで審査員に。


しかし、「餅は餅屋」によろしく、「警察のことは元警察官に」という「警察OBの受け皿」へと、組織が変貌。「審査済み証紙シール」には、1枚あたり数十円〜数百円のコストという名の「みかじめ料」が発生し、「証紙ビジネス」という利権構造が生まれたことにより……。


2010年からは、一般社団法人日本コンテンツ審査センター(=JRC)と名称を変え、今なお、当然の顔で君臨し続ける、一般社団法人(=非営利?団体)となっている。


―― さて、ようやく本題。

モザイク処理は、果たして「健全」か「否」か。


現実的な話。

インターネットの普及により、無修正のアダルティー動画を目にするハードルは、すでにないに等しい。刑法175条の「わいせつ物頒布罪」は、「売る、貸す、公然と見せる、配る」といった「拡散行為の禁止」に関する罰則。「視聴」に対する罰則規定はない。なので、見る側の視点だけで語るなら、これはすでに「形骸化した刑法」とも言える。


形骸化しているのなら、廃止するか、改正を行うのが筋。

この刑法の目的は「他者の気分を害すものを頒布しいない」ことにあるのだから、積極的に見ようとし、実際に見ることが可能となっている者たちに対しては、元々機能していない。


「いや、すでに見れているのなら、それでいいだろ」という声も、ごもっとも。だが、そんな「建前の話」はどうだっていい。「ちゃんとした商業作品も、無修正で見たい!」という「99%の男性の意見」をこそ、尊重すべきではないだろうか(いったい誰のための法律か、て話だよね)。


そういった日本人男性の切なる願いをかなえるため、「モザイク破壊」などという生成AIによる「モザイクの逆算」なんてものまで登場して、久しいが、それでもまだ「満足」には、程遠いのが現状。


脱線②)よくよく考えると、このモザイクの逆算というプログラムは、ある意味、エントロピー増大の法則の逆算(=収束方法の研究)にも似ており、ゆくゆくは「タイムマシーン装置の開発の基礎」に、なんてことも……。


……ええとね、そろそろオチですね。

あー、何が言いたかったんだっけ、俺。


あ、そうそう。「刑法175条の改正」を謳う政党が現れたら、おそらく間違いなく、今回の自民党以上に圧勝できるから、どっかの政党が公約にせんかな、て話だ。


排外主義とか、日本人ファーストとかよりも「娯楽ファースト」の方が、筆者の性分には合っている。


「エロは世界を救う」―― 政党のキャッチコピーは、これがいいか。


冗談ではなく、「少子化問題」が社会的に深刻化しているのが、こういったバカな処理を行っている日中韓に集中しているのも、おそらく偶然ではないだろう(あ、この切り口いいね!)。


いつもどおり、タイトルだけを決め、ダラダラと書き下したが、けっこういいオチがついたんじゃないかな、これ。


ほな、また。


挿絵(By みてみん)

処理しようが、しまいが「ワイセツは、ワイセツ」なのだから、その修正にいったい何の意味があるっていうのだい? 

それ目的で見ているのに「娯楽作品」って何のこっちゃ?


……ん、あ、だからアダルト作品では、蛇足のストーリー部分が存在するのか。あくまでも「物語」として消費してもろてます、とかなんとか……て、なんでやねん!


ストーリー性で線引きなら、モザイクとか、最初からいらんがな。

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― 新着の感想 ―
 見えぬから、見させないから綺麗に見えて、世界がうまく回ってるってモノも有りますよ……。  見た瞬間、ムスカ大佐のように、「目が、目がぁ~腐るぅ」、ってなる特級呪物見たいですか?(笑  AV出演者の…
※一部の男性読者には(以下略)なのでは?1%……いるんでしょうか
2026/02/20 17:36 女の敵は女
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