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(筆名で書きたい~!)

作者: 藤乃花

会社で筆名を使いたいです

会社で配布された作業に使うちょっとした小物、借り物に違いありませんが各々が使用する為、自身の名前を書くスタイルとなっています。


「いつかは退職する日ぃくるけど、それまで各自使うモンやから、名前を書いといてな」


責任者の方が、云いながら油性のマジックペンを渡してくれます。


(つまりや、ウチのモンて分かったらええんやろう?

それやったら……書きたい!

本名やのうて……)


心から思う事を動きに移行させたいのですが、本当に書く勇気は湧いてきません。


(本名やのうて、筆名で……『藤乃花』って書きた~い~!)


書きたくとも、手が動きません。


(あれやわ……あの現象やわ!

声優さんがアニメのオーディションを受ける時に、『虹の国から来ました‼

ボレイン姫でっす♪』

なんていうみたいに、お偉いさんの前じゃあ、云われへんアレやわ!)


マジックを持つ指先が震え、『藤』の草かんむりを書こうとしています。


(『藤乃花』って真顔で書きたい!)


筆名で書こうとする指が……草かんむりではなく……!


「書けました」


「はい‼」


本名を書きました。


真顔で……。



なんでしたら、自宅の表札ごと筆名にしたいです

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