表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しょぼくない  作者: 何故
6/21

クッキーとかに合うのって、結局紅茶かな。

空と会って、危うく目的を忘れてしまいそうになったが、何とか思い出して冷蔵庫をあさった。ウチはお菓子のストックは多いが、飲み物のストックは少ない。親は酒に弱いクセに、飲むのは好きだから酒のストックは多い。それに合わせて炭酸水のストックも多い。だが酒が飲めない僕にとっては、全く関係の無い話だ。炭酸水はそのまま飲んでも味が全然しないから好きじゃない。かといってそれ以外の目ぼしい物も無い。一応お茶はあるが、今はそんな気分じゃない。仕方ない、買いに行くか。


軽く着替えて身だしなみを整えて、コンビニに向かった。部屋を空けるのは正直乗り気じゃないが、今が充実していなければ意味はないと考える。そんな信条も面倒だと考えるが、とにかく今は冷蔵庫の中身以外の物が飲みたい。だから買いに行く。

ウチの立地は意外と良い。コンビニは歩いて数分だし(信号は一個挟むが)、スーパーも近い(コンビニよりは少し遠いが)。こうしてかなり適当に外に出ても、軽い散歩程度でコンビニに行けるのはありがたい。そういった面でもここは高い。それでもこうして家があるのだから、本当に空の稼ぎが良いのが分かる。ホント恐ろしいぐらいだ。アレで留年していなければすごい人がよく見えるのだろうが、そこが残念な所だ。他人からは自慢の兄だと言われるけど、あの性格を知ったらそんなことはないと誰でも分かるだろう。そこも残念な所だ。

コンビニに着き、飲料コーナーを覗く。困ったらとりあえず新商品にする、という性格ではないが、今はその新商品が気になった。リンゴ味の炭酸。まあ分かるだろうが、僕はリンゴが好きだ。この時期はそういった商品が多い。そういった製品に迷わずに買うから、飲料会社の思うツボだと思う。それでも好きなのは好きなのだから、仕方がない。菓子はもうあるから、飲み物だけ買った。税込171円、コンビニだから高いのは仕方ないが、最近の物価高も困りものだ。小遣いもそこそこだし、頻繁に利用もできない。ウチは金持ちな方ではあるが、小遣いはケチだ。まあ中学生だから今ぐらいがなんだかんだで丁度良いのだろう。世間一般がどの位の額なのかは知らないし、不満がないワケではないが、満足もしていない。丁度良くも悪くも無い、のだろう。

ペットボトルをいじりながら帰路につく。今通っている道は通学路でもある。こうして同じ道を通ると、昨日のことを思い出す。そういえば昨日と大体同じ時間だっけな、今は。そう思うとあの男を捜さずにはいられない。傍から見れば変な人間にしか見えないだろう。それ位変な挙動をしている。その自覚はある。あるが、そうしたく、そうしなければと思う。でもいくら捜したところで見付かるハズもなく、ただ無駄な事をしただけだ。そうならそうと、とっとと帰ってゆっくりしよう。ラスクとジュースが待っている。

タンブラーに氷を入れて、ジュースを注ぐ。炭酸の泡がこぼれないギリギリまで注いで、泡が引いてからまたギリギリまで注ぐ。そうしてタンブラーから溢れるギリギリまで注ぐと、ペットボトルが空になる。ペットボトルを軽く洗って、カップ麺の隣に置いて乾かす。そして部屋にタンブラーからこぼれないよう気を付けながら飲む。炭酸でどもるが美味ければ何も問題はない。ラスクがボロボロと机にこぼれるが気にしない。ただラスクを食べ、ジュースを飲む。また食べて、また飲む。ラスクが、ジュースがなくなるまで続く。このループが何分も続く。幸せだと、感じる。こういうのも、悪くないと思う。高級な物を食べて、高級なツアーに参加して、高級な施設を訪れて、高級な所で寝る。それも楽しくて幸せに感じる。以前そういったことを家族でしたことはあったが、こうした過ごし方の方が幸せに感じるのは、何でなのかな。

空腹感もなくなり、腹もふくれた。手を洗い、机を拭いてからスマホをいじる。この時間でも面白そうな動画は挙がっていなさそうだし、SNSはSNSで混沌としているから覗くのも嫌になる。そうこう考えていると、また眠くなってきた。いくら寝ても眠くなるのも本当に困る。体力が左程無いのは自覚しているが、眠くなるのは本当に何でだろうか。時間もそこそこよくなってきた。この時期は暗くなるのも早いから、もう夕焼けも消えかかってる。暗くなると眠くなる。人体の秘密だ。そういう風にできているのだろうか。程々に腹は空かしているが、まああと二時間もすれば勝手に腹も空くか。目下の心配は、そんなとこだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ