表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しょぼくない  作者: 何故
26/27

ちょっとヤバい事と、ヤバいもの。

どうやら全員押した様だ。こういう時って一人は断る事があると思っていたが、存外そういうワケではないようだ。そんなに期待していたワケではなかったが、少し残念に思った。

「よし、全員押したな」

加賀美が三人分の書類を確認してそう言った。

「じゃあ詳しく説明していくぞ」

「それについても私が」

やっぱり野上さんが説明するのか。もう置物で良いんじゃないのか?加賀美さん。

「探していただきたいのは、このカプセルです」

プロジェクターに映し出されたのは、よくあるカプセル薬だ。

「見た目自体はよくある物ですが、中身が少々厄介なものでして」

「まあ有り体に言えば、ドーピング薬だ」

美味しいトコだけ加賀美さん言うね。役得だね。

「ええ、我が国ではドーピング薬の使用自体は合法な物であれば問題ありません。ですが本件の物は、御察しの通り、違法な物である可能性が高いと考えられています」

可能性が高い?

「それって、まだ確証が無いって事ですか?」

石木田が声を上げた。

「そうですね。まだ完全にはと決まってはいませんが、限りなく違法な物であると思われます」

どうやってそうなったのかは知らないけど、要は確証として実物が欲しいから取って来いって事か。

「もちろんこちらでも捜索は行いますので、皆さんのはあくまで保険に近いものです」

「こっちで手詰まりになった時用の要員って事だ。まあお前等が取って来てくれるなら、苦労ないがな」

保険って。言い方ひどくない?って思うけど、こうストレートに言ってくれる方が、自分は案外気楽というか、変に気遣わなくて楽だ。でもそれよりも…

「はい、質問」

榎川が手を挙げた。

「はい、なんでしょう?」

「そのドーピング薬って、どんな効果があるんですか?」

そう、そこだ。結局効能何なのかってのが気になってた。ナイス。

「詳しい効果や性能については不明ですが、『能力の強化』になります」

「それはどの程度の強化になるのですか?具体例はありますか?」

「先程申した通り、詳しい性能については確認出来ていませんが、確認出来たケースですと『1cm浮く』能力が『10cm浮く』能力になったそうです」

すごいな。能力がざっくり十倍になるって。予想していたより結構ヤバそうな気がしてきた。

「他には『体から電気を100mAを0.01秒放出する』というものが、『0.1秒放出する』というものになったそうです」

それもすごいな。

「ちなみに人間の感電死に対する耐性ですが、100mA程度なら1秒流れると危険な域になるので、致死性が高いワケではありません」

「この例だとそうだが、ざっくりと使用者の能力を10倍にするものだと考えられる。これは能力によってはかなりの危険性が生じる。そのためこの薬を即刻回収、詳しい成分を解析し規制する必要がある」

「その上まだどんな効能があるのか不明なので、早い段階で手を打っておきたいのです」

なんか麻薬捜査官みたいで面白そうな事になってきたな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ