表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しょぼくない  作者: 何故
25/26

分岐点な予感。

「以上で解説は終わります」

たらたらとした感じもせず、レベルを合わせてくれているのか特に小難しくも無かった。だからかあんまり眠くならなかった。そう感じるって事は、野上さんのプレゼンが上手かったという事だろう。

「では、今後について話します」

今後?そういえば細谷さんが言おうとしていたな。結局訊く機会も見付けられず、何なのか分からなかったんだよな。

「それについては、班長から」

「おう」

班長、加賀美が席から立ち上がった。そしてパソコンを操作し、プロジェクターからの映像を変えた。変わった映像には、この町の地図が映された。

「ここに、例の集団がいる」

加賀美は町の中心部から少し離れた所を指さした。家とは真逆の方向だ。

「集団名は『人形劇団』。文字通り人形劇を主な収入源として活動している。色は緑だ」

人形劇団…あんまり知らないジャンルだな。

「お前達には、この集団に潜入してもらう」

は?スパイ映画しろと?

「補足します」

あ、野上さん…結局は貴女が言うのね。

「正確にはこの集団から指導を受けてもらいます」

指導って事は・・・

「その後あなた達にはある物を探していただきます」

ある物?何、麻薬とか?

「ここまでが、お前達に開示する情報だ。そしてここからは最終確認をしてからだ」

最終確認?

「これが本当の最後だ。お前達がこの事案に協力するかどうか、決めてもらう」

野上さんから、二枚の紙を渡された。

「契約書…」

「そうだ。その内容に同意するならば、サインしてくれ」

ここがゲームなら、『この選択はゲームの進行に大きく影響します』みたいなメッセージが出るんだろうな。けど、そんな事を言われたって、もう決まっている。

僕はサッと内容を読み、二枚ともサインした。

「あ、これで拇印押して」

「あ、はい」

細谷から朱肉とウエットティッシュを貰った。拇印を押すのって、なんだかんだ機会がないから、ちょっと楽しみなんだよね。アニメとかではよくやっているイメージだけど、現実では見かけないからな。大体が印鑑だしね。楽だし。朱肉に親指を押し付けた。朱肉の感触がちょっと気持ち悪かった。そうだ、いつだったか、スタンプ台を使って手形の絵を作った事があったっけな。まあ朱肉もスタンプ台みたいなもんだし、その感覚を思い出すのも当然か。そんな事を考えながら拇印を押し、手を拭いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ